100シーズン目
【ルール】 第4条プレヤーの服装(2)fの項に初めて「女性に限り、軟らかく薄い材質でできた、衣類に組み込まれた胸当て」の使用が認められた。女性のプレーを認めた競技規則はじめての文言である。その他「選手の交代が7名まで」と改正された。【代表】 平尾誠二監督率いる日本代表は、パシフィック・リム、アルゼンチン戦を経てRWC予選を兼ねたアジア大会に優勝、第4回ワールドカップへの出場権を得た。/第3回パシフィック・リム選手権(2勝4敗) 日本代表は、香港とアメリカに各1勝で第1回大会と全く同じ戦績となった。この大会に優勝できなくては、世界を視野に捉えることはできない。
★142 | 1998.5.3 | ●日本代表 | 22−30 | ○カナダ代表 | 秩父宮 |
★143 | 1998.5.10 | ●日本代表 | 27−38 | ○アメリカ代表 | 秩父宮 |
★144 | 1998.5.23 | ○日本代表 | 38−31 | ●香港代表 | 香港アバディーン |
★145 | 1998.6.7 | ●日本代表 | 16−17 | ○香港代表 | 秩父宮 |
★146 | 1998.6.13 | ○日本代表 | 25−21 | ●アメリカ代表 | ボクサーSt. |
★147 | 1998.6.20 | ●日本代表 | 25−34 | ○カナダ代表 | サンダーバード |
アルゼンチン代表に初勝利 南米の強豪アルゼンチンを迎え、日本代表がテストマッチに44−29で初勝利を収めた。アルゼンチンは世界のトップ10と評価されている国で、互角の戦いができれば、世界の強国に近づいたことになる。アルゼンチンは51−28で日本選抜を下している。
アジア大会に勝ちRWC出場権獲得 日本代表は、シンガポールで開催された、第16回アジア大会兼第4回ワールドカップ最終予選の試合に全勝、アジアの4連覇と同時に、4回連続のRWC出場権を得た。
★149 | 1998.10.24 | ○日本代表 | 40−12 | ●韓国代表 | シンガポール |
★150 | 1998.10.27 | ○日本代表 | 134−6 | ●中華台北代表 | シンガポール |
★151 | 1998.10.31 | ○日本代表 | 47−7 | ●香港代表 | シンガポール |
第13回アジア競技会にラグビー初参加 タイのバンコクで開催された、アジア競技会にラグビー種目が採用された。初参加の日本代表は、金メダルを期待されたが、決勝で韓国に17−21で敗れ、銀メダルに終わった。7人制大会でも14−29で韓国に敗れ銀メダルだった。
【選手権】 東芝府中3連覇 第36回日本選手権大会では、東芝府中が準決勝でサントリーを28−25で下し、トヨタに勝った神戸製鋼と決勝で対戦、24−13で勝ち3年連続3回目の優勝。いよいよ東芝時代へと突き進む。
【大学】 大学は関東学大の連覇 第35回大学選手権は、準決勝で関東学大が早大に53−26、明大が慶大を24−18で破り、2年連続関東学大と明大の決戦になった。関東学大は後半FWが奮起、前半のビハインドをひっくり返して47−28で連覇を達成した。日本選手権ではこの4校が社会人のベスト4にチャレンジしたが、いずれも大差で敗れ去った。/対抗戦は明大、リーグ戦は法大が優勝 第69回関東大学対抗戦は明大が6戦全勝で3年連続26回目の優勝を遂げた。第32回関東大学リーグ戦は法大が6勝1敗で5年ぶり12回目(通算16回目)の優勝を果たした。/関西は京産大、九州は福岡大が優勝 第70回関西大学リーグ戦は京産大が7戦全勝で2年連続4回目の優勝を飾った。第6回九州大学リーグ戦は福岡大が6勝1敗で3連覇を遂げた。/日英大学対抗試合スタート 日本協会は読売新聞の共催を得て、大学チームのレベル向上を期してオックスフォード大学、ケンブリッジ大学を招聘し、日英大学対抗試合を継続的に行うことにした。第1回はオ大が全早大、全同大と、ケ大が全関東学大、全明大と対戦したが、いずれも英国勢の勝利に終わった。
【社会人】 トヨタ自動車が優勝 トヨタ自動車が第51回社会人大会決勝で、サントリーを28−27と1点差で下し、12年ぶり5回目の優勝を遂げた。/東日本は三洋とサントリー、関西は神鋼とトヨタ、西日本はマツダ 第11回東日本社会人リーグは、三洋電機(3年ぶり7回目[通算17回目])とサントリー(2年連続3回目)が6勝1敗で同率優勝。/第41回関西社会人Aリーグは、神戸製鋼(3年連続11回目)とトヨタ自動車(3年ぶり13回目)が6勝1敗で同率優勝。/第27回西日本社会人Aリーグは、マツダとニコニコドーが6勝1敗で並び、直接対決で勝ったマツダが2年ぶり8回目の優勝。
【地域】 第38回三地域対抗は関東代表が3年連続17回目の優勝を飾った。/第53回学生東西対抗は関東が72−17の大差で関西を破り44回目の勝利を収めた。/第49回朝日招待試合は関東学大が38−33と大接戦で九州代表を制した。
【その他】 地区対抗は徳山大、教育系は広島大が優勝 第49回地区対抗大会は徳山大が東北福祉大を62−27で破り2年連続2回目の優勝、第34回教育系大学大会は広島大が52−0で佐賀大に圧勝して4年連続7回目の優勝を遂げた。教育系大学大会はこの年をもって終了、地区対抗大会に吸収されることになった。/高専は宮城工専、高校は啓光学園、クラブは曼荼羅が優勝 第29回高専大会は宮城工専が神戸市立工専を20−5で破り2年ぶり5回目の優勝、第78回高校大会は啓光学園が大阪決戦となった大工大高に15−12で勝って7年ぶり2回目の優勝を果たした。第6回クラブ選手権は曼荼羅クラブが54−5で三洋クラブを破って初優勝を遂げた。/国体は成年が千葉、少年は大阪が優勝 第53回の神奈川国体は横浜市と海老名市で開催され、成年の部は千葉県(NEC)が静岡県(ヤマハ発動機)を30−12で破って優勝、少年の部は大阪府(全大阪)が33−12で秋田県(全秋田)に勝って優勝した。
【セブンズ】 大畑の劇的トライでスコットランドに勝つ 3月26~28日、第23回香港セブンズで、セブンズ日本代表はプレート決勝において、大畑大介の劇的な逆転トライでスコットランドを33−31で破った。
【国際】 第1回日英大学対抗 4月にオ大、ケ大が帯同来日し、オ大59−12全早大、43−17全同大、ケ大43−23全関東学大、38−26全明大で、英国勢が勝利を収めた。/6月、福岡に南アフリカ、ステレンボッシュ大来日(2勝)。/6月、日本A代表NZ遠征(1勝4敗)。/8月2~13日、第4回学生RWC(イタリア)で日本学生代表(1勝3敗)は準々決勝敗退。/9月、オ大来日(2勝1敗)。/豪州代表・NZ代表来日 10月28日、豪州代表64−13プレジデント(秩父宮)、11月3日、NZ代表50−10パシフィックバーバリアンズ(秩父宮)。/3月26日~4月4日、第31回U19世界大会(フランス)、日本U19代表13位。/3月、日本選抜豪州遠征(1勝3敗)。/高校代表海外遠征 7月に第24回高校日本代表のNZ遠征を実施した。/9月、女子日本代表、アメリカ遠征(1勝2敗)、テストなし。/4月、女子香港代表来日(2勝)。