都城市/みやこのじょうデジタルアーカイブ

都城と都城島津邸

都城島津邸上空より撮影(令和7年1月20日)

マウス操作で上下左右に動かすことができます。

 都城島津家は文和元年(1352)に都城に入部以来、その居所を移動させています。江戸時代には、今の市役所一帯に領主館がありました。版籍奉還後の明治2年(1869)に島津久寛は、領地を返上し鹿児島へ移住しましたが、明治11年(1888)に都城に戻り、翌年、現在地(早鈴大明神跡地)に邸宅を構えました。
 その後、昭和10年(1935)の陸軍大演習で、閑院宮がご宿泊されるのに備え、本宅の建替えと庭園の整備が行われました。さらに、昭和28~29年(1953~1954)には本宅離れ部分を増築、昭和47年(1972)には、翌年の天皇皇后両陛下のご宿泊に備えて大改装が施されました。そして、平成20年(2008)に島津家から都城市に移管され、博物館施設として整備されて現在に至っています。
 伝来した古文書・古記録、美術工芸品、そして邸宅を三位一体で保存・展示しており、都城島津家の明治以降の生活と領主時代からの貴重な文化財を体感することができます。

都城島津邸 ご利用案内

住所:宮崎県都城市早鈴町18-5
アクセス:宮崎自動車道都城ICから車で約20分
電話:0986-23-2116
営業時間:午前9〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
定休日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休み)
最新の情報は都城島津邸ホームページをご覧ください。

都城島津邸所蔵史料

都城島津家は、14世紀の中頃、南北朝時代に島津本家から分かれて成立した家です。それ以来、版籍奉還までほぼ一貫して都城地域の領主として存在しました。こうした歴史的経緯から、同家伝来の史料は都城地域、そして南九州の歴史を解明する上で欠かすことのできない基幹史料として位置づけられています。