長野市に伝わる多様な祭礼・行事
盆地とそれを取り囲む山地からなる長野市の暮らしが、さまざまな自然環境に応じて多様なように、この地で育まれた文化も多様です。暮らしの節目に行われる民俗行事やお祭りも同様です。そのなかの長野市を特徴づける、秋の夜空を彩る煙火 、小正月のどんど焼きと一緒に行われる道祖神行事、市内各地で行われる獅子舞について紹介します。
秋の夜空を彩る煙火(花火)
市内岩石町にある西宮神社のえびす講にあわせ、毎年11月に打ち上げられるえびす講煙火に代表されるように、市内では神社祭礼や地域行事に伴って花火を打ち上げるところが多くみられます。
新諏訪町・西長野・茂菅・安茂里 の4ヶ所では、今も花火製造業者の指導を受けた地元住民による手作りの仕掛け花火が上げられています。
長野市内の道祖神祭り
大岡芦ノ尻では正月7日に集落の人々がしめ飾りを持ち寄り、道祖神の石碑を覆うように巨大な道祖神の顔を造ります。道祖神はこれから一年、集落にやってくる災厄をその厳しい顔で退治します。
今に伝わる地域の獅子舞
獅子舞は現在も200を超える団体で伝承され、地元神社の春や秋の例祭で奉納されています。北信に多く見られる獅子舞ですが、これだけの数の獅子舞が残されているのは長野市の特徴と言えるでしょう。毎年ゴールデンウィークにはながの獅子舞フェスティバルが開催され、中央通りに数多くの獅子舞がつどいます。

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