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(二七)道顯

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 道顯姓は足利、堺眞宗寺第五代、母は原田佐衞門の女である(眞宗寺系圖)文明二年本堂を再建し、本願寺蓮如を請して慶讚導師となし、同八年別に一宇を構へて之を蓮如に上つた。【樫木屋道場】右寺院は始め樫木屋町にあつたから、世人之を樫木屋道場と稱した。(大谷本願寺通記、堺御坊御役錄、堺鑑中、泉州志卷之一)蓮如此處に僑居して、親ら教行信證、持名鈔並びに六字の名號等を書して、之を道顯に授與した。(信證院眞宗寺略緣起)道顯後本覺院と號し、明應二年正月五日享年八十歳を以て示寂した。(眞宗寺略年表)