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(六九)半井利長

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 半井利長は丹波重長の二男で、明重の弟に當り、明重に養はれ、父に繼いで典藥頭となり、從五位下に敍し、刑部大輔(寬政重修諸家譜に刑部少輔)を兼ねた。明重の嫡男病弱の爲め、兄の家を繼いだ。【一休に參禪】久しく大德寺一休に參禪して禪要を究め、入道して道三と稱し、晚年老を以て堺に隱栖した。【堺半井家の始祖】これ堺半井家の始祖である。永正四年正月五日病を以て卒し、大德寺に葬つた。(半井家系圖)法名を擧明道三居士といふ。(墓表)大德寺眞珠庵にある位牌は、一休和尚の筆蹟である。(半井家系圖)堺大通庵の墓地にも其墓表がある。