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(九六)譽田屋宗宅

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 譽田屋宗宅は德齋と號し、堺の人で茶湯を珠光に學んだ。或は紹鷗の門人であるともいふ。【後繼德隣】譽田屋德隣は蓋し宗宅の後であらう。德隣は茶湯を以て、德川家康に仕へた。(茶人系傳全集)德隣の女德泉は錢屋卽ち松江宗訥の妻で、宗安の母である。南宗寺の塔頭德泉菴は、宗安が母の功德場として建立したものである。(松江宗安墓碑銘)