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第一編 人物誌
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第二章 全盛期(足利時代より豐臣時代迄)
(一〇三)高石屋道勺
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高石屋道勺
は通稱を長三郞といひ、堺の茶人で、
武野紹鷗
の門弟である。御物名物記に、此家に
月山
の雀の繪、
羽衣
又は
山陰
の銘ある茶壺を所藏した。(數寄者名匠集)又
全堺詳志
にも同樣の記事がある。(
全堺詳志
卷之下)【
利休
の
手水鉢
】又曾て
利休
の所持した
四方佛
の
手水鉢
を所有したが、後材木屋嘉兵衞の有に歸し、更らに轉じて
林昌寺
(柳之町東二丁)に入り、今は所在を失ふに至つた。(數寄者名匠集)