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目次
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第一編 人物誌
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第二章 全盛期(足利時代より豐臣時代迄)
(一二〇)薩摩屋宗仁
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薩摩屋宗仁
は堺の茶人で、
利休
の門弟である。【略臺子の始め】宗仁始めて略臺子(又之を略棚とも云ふ)を作つた。世に
薩摩屋形
と稱する五德があるのは、宗仁の好みである。御物名物記によると、
紹鷗
の
霰釜
は、
織田信長
から宗仁に與へたのを、其後
豐臣秀吉
に獻じたものである。(數寄者名匠集)