【位置】本源院は南旅籠町東三丁南宗寺境内にある同寺塔頭の一である。大德寺末で、寺格五等地、【沿革】貞享四年八月薩州侯の祈願所として、密玄宗要(元祿十五年七月十二日示寂)の創立したものである。(堺史料類纂、本源院鐘銘)もと本源菴と稱したが、享保三年八月院號に改めた。(堺南北寺院塔頭之諸出家印鑑帳)歷代本坊南宗寺の輪番である。【本尊】本尊釋迦牟尼佛、【堂宇】本堂、納家、表門及び唐門の外に、聖天堂と毘沙門堂とがある。(堺史料類纂)【什寶】什寶に涅槃像一幅、釋迦八相圖二幅等を有し、【墓碑】墓地には織田信長、同信忠の石塔婆、草加驪川、高橋白水の壽藏碑、渡邊玉山、高志芝巖、趙陶齋、源恭義、堺奉行駒井信義、橋本桂園賴達堂等の墓碑がある。