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目次
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第五編 札幌本府の形成
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第四章 周辺村落の展開と農業
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第二節 村落の行政機構
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二 新副戸長と総代、副総代
戸長の任命
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開拓使
では小区毎に
副戸長
の配置をし村落の広域行政を意図していたが、やや変則的な方法とみられる上
手稲
、
白石
、
上白石村
の三カ村
戸長
が十一年七月八日に
片倉景範
に任命された(同前)。三村はともに片倉家旧臣の移住村である。村落統治の上で旧主君が
戸長
の方が収まりやすいと
開拓使
の方で判断したのであろうが、上
手稲
と
白石
、
上白石村
では小区を異にし距離も隔たっている。しかも村落部になかった
戸長
を採用しており、異例で変則的なあり方であった。