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民有林・造林

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 官有林に対して、官から払下を受けた民有林も生まれ、三十年の札幌税務署管内では九九町歩余(地価五七七円余)が確認される(北海道庁統計書)。
 民間における造林業は、三十一年札幌郡手稲村に創立した北海道造林合資会社(二三六〇町歩余、資本金一五万円)を嚆矢とする。三十二年度より造林に着手し、もっぱら人工植栽により、樹種は落葉松および白楊樹であった。はじめ造林面積は年間数十町歩から百数十町歩にすぎなかったが、次第に拡大し、事業地は上手稲より下手稲、山口、銭函、張碓、朝里方面にまでおよんだ(手稲町史)。