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目次
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第六編 道都への出発
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第三章 周辺農村の発展と農業の振興
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第三節 農業生産の定着
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三 畜産業の展開と林業
民有林・造林
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官有林に対して、官から払下を受けた民有林も生まれ、三十年の札幌税務署管内では九九町歩余(地価五七七円余)が確認される(
北海道庁
統計書)。
民間における造林業は、三十一年
札幌郡
手稲村
に創立した
北海道造林合資会社
(二三六〇町歩余、資本金一五万円)を嚆矢とする。三十二年度より造林に着手し、もっぱら人工植栽により、樹種は落葉松および白楊樹であった。はじめ造林面積は年間数十町歩から百数十町歩にすぎなかったが、次第に拡大し、事業地は上
手稲
より下
手稲
、山口、
銭函
、張碓、朝里方面にまでおよんだ(
手稲
町史)。