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明治二十年代の公認神社

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 二十年代に公認を得たのは豊平神社丘珠神社の二社にすぎない。豊平神社は、十七年六月に発起者数名によって小祠を創建したのを起源とするという(北海道毎日新聞 二十四年十一月八日付)。豊平村総代人をつとめた阿部仁太郎が、郷里青森県猿賀神社の祭神上毛野君田道命をまつり、さらに山の神である大山祇命と農業神の稲倉魂神を合祀、二十一年に創立出願、二十二年二月に許可された。二十四年に八尺に九尺の社殿、二間に三間の拝殿を建築した。
 丘珠神社については公認前の前史は明らかではない。二十五年十月に天照皇大神を祭神として許可を得ている。