新聞の発行部数は、『北海新聞』が一〇〇〇部強、改題当時の『道毎日』は一八〇〇余とされている(㓛力真一 北海道・樺太の新聞雑誌)。三十二年には『道毎日』紙上に、警察署調べによる各新聞の札幌区月間発売数調査結果が若干掲載されている。同年五月を例にとると『道毎日』が二三万七二五〇部、『北門新報』が一六万七九九〇部、『北海時事』が七万六八五部となっている(六月十三日付)。このうち『道毎日』を同月の発行回数二六回で割ると、一日平均区内発売部数は九一二五部弱となり、他の二新聞の発行回数も同じとして計算すれば、『北門新報』は六四六一部余、『北海時事』は二七一八部余となり、合計すれば一〇年余りで一〇倍近い伸長を示したことになる。