西本願寺別院の札幌仏教婦人会は「真宗本願寺派ノ教義ヲ信奉シ王法為本ノ宗風ヲ実践シ以テ婦道ヲ高揚スル」ことが目的で、事業は真宗の教法と文化一般の講座開催、公共利益の事業であった。専修寺北海道別院の北海道真宗婦人会(明39創設)も札幌仏教婦人会と同文の目的、事業であった。北海寺の十八日講は四〇歳以上の女性によって組織され、「本寺院ノ維持興隆、講員ノ信行増進及相互ノ親睦ヲ図ル」ことが目的であった。
札幌仏教女子青年会も本願寺派で結成され、大正十四年五月三日に発会式を行っていた。同会は「仏教の信仰を中心として会員相互の修養に努め堅き信念を有する日本婦人とならんとする目的の下に成立」し、当初の会員は六〇人であった(北タイ 大14・5・4)。後年の目的は「真宗本願寺派ノ教義ヲ信奉シ王法為本ノ宗風ヲ実践シ以テ女子ノ徳操ヲ涵養スルニ在リ」とされ、事業は男子の札幌仏教青年会と同一であった(寺院教会規則認可干係)。
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写真-6 本願寺の札幌仏教青年会と女子青年会(昭13) |
中央寺には吉祥婦人会とともに、日曜学校形式の吉祥少女会も明治四十四年頃につくられており、生け花、茶の湯、琴曲、編物、作法などを学び、昭和三年の会員は三〇〇人を数えていた(北タイ 昭3・3・9)。