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『北大文芸』の面々

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 早川三代治以外に活躍した人たちで有名なのは、詩人の伊藤俊夫(一八~四一号、二〇篇)、伊藤秀五郎(六~一九号、六篇)、河邨文一郎(三三~四一号、五篇)など。評論では一四号の「有島武郎追悼記念号」に森本厚吉有島武郎を憶ふ」、宇野親美「芸術家としての有島さん」が載っている。西村美宣「中世に於ける源氏物語理解の変遷」、伊藤俊夫「フアウストに於けるへーレナの問題」(二九号)、東孝「農民文学とは何ぞや」、池田善長「農民文学再考」(三一号)、上西清治「ユマニスムと鷗外」、河邨文一郎「ボオドレエル論綱」(三五号)、宇野親美「北大文芸四十号記念に際して」、外山卯三郎「『北大文芸』の文化的意義」(四〇号)なども貴重な評論である。『北大文芸』は昭和十六年一月、四一号を出して終刊した。