松代案内 15 小山田家住宅
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小山田家住宅
小山田家は矢澤家と並び、松代藩を代表する家老の家。幸村の姉、村松殿は、上田藩真田信之の家臣・小山田茂誠に嫁いでいる。小山田家には、夏の陣を前に幸村が村松殿宛てに送った書状(「さだめなき浮世にて候へば…我々事などは浮世にあるものとは…」)なども残っている。松代移封後は、城郭に隣接し藩重役の屋敷が軒を連ねる殿町に住居を構えた。黒塗りの威風堂々とした建物で、主屋は木造二階建、銅板葺で、越屋根を上げる。数奇屋風の建築で、藩重役としての威厳を感じさせる造りとなっている。現存する棟札の墨書から、嘉永二年(一八四九)に建てられたことが分かる。冠木門(後設)の脇に、番所が設けられ、通行人や来客者を確認できるよう、格子窓が設けられている。木造平屋建、切妻造、桟瓦葺,南面破風に懸魚を飾った造りで 江戸期の建物を現在地に移築したものだという。長野市景観賞、国登録有形文化財。