松代案内 20 平林山本誓寺
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平林山本誓寺(へいりんざん ほんせいじ)
宗派 真宗大谷派 本尊 瀬踏阿弥陀如来
建保元年年(一二一四)、専修念仏停止(建永の法難)によって越後に流された親鸞聖人が、許されて関東に向う途中、倉科庄倉科村(現千曲市倉科)山中にあった廃寺・自證院(真言宗)を再建。これを法弟の是信坊(吉田大納言信明)に授け、同師を開基第一世とした。本誓寺四世宗信は、建武の中興時に活躍した新田義貞の末子。二十四輩の第十番で、室町時代には、真宗信濃三箇寺の一つとされた。永正八年(一五一一)、本願寺実如上人から倉科平林山本誓寺に「瀬踏阿弥陀如来(伝親鸞作の秘仏、正月三ケ日のみ開帳)」と祖師御真影の裏書を与えられた。慶長十四年(一六〇九)、現在地に移転。真蹟名号、石摺り名号(石に彫った名号、印刷し信徒に配った)をいまに伝える。初代藩主真田信之の制札(禁制)、自画自賛の寿像、初代藩主真田信之が命名、八代藩主幸貫が墨書した寺号「真田園」の書も残る。