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晧月山大英寺(こうげつざん だいえいじ)
宗派/浄土宗、本尊/阿弥陀如来
樹齢一五〇年のシダレヤナギに迎えられて入る大英寺は、初代信之夫人小松姫の菩提寺。前松城城主酒井家の菩提寺大徳寺跡の敷地に、松代移封とともに移ってきた。旧本堂は、五間四方入母屋造り。大蓮院(小松姫)の霊屋(県宝)で真田家最大最古のもの。天井画の龍は狩野派三村晴山の作。境内入口の信徒会館(現本堂)には、六文銭の鎧、葵の紋の陣羽織姿の勇ましい小松姫を描く掛け軸。小松姫使用の膳部類、数珠、お守りなどの遺品も残されている。大蓮院の娘・西台院寄進の狩野隼人正筆「三十六歌仙図(県宝)」も展示。庫裡横の庭園は四季の移ろいを映す名園。大英寺のある寺町一帯は長く白塀の続く寺が隣接し、城下町の清浄で落ち着いた情緒を感じさせる