松代案内 40 無漏山実相院
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無漏山実相院(むろうざん じっそういん)
宗派 曹洞宗 本尊 釈迦牟尼如来
慶安二年(一六四九)に、松代藩士出浦織部幸生が開基となり、大林寺の住職長巌の隠居所として開いた。松代出浦氏の祖は、松代藩忍者頭とされる対馬守盛清。盛清の孫・半平幸吉は千五十石の大身で、信之の信任が厚かったと伝わる。松代藩真田家二代藩主信政は、上州沼田城藩主の時代から長巌和尚への帰依も篤く、同師から法名を貰う。寛文二年(一六六二)、信政は除地二石余と年々扶持米八石四斗を寄進している。本堂には二代藩主信政、三代藩主幸道、幸道の母の位牌を祀る。寺入口に六地蔵、参道には市の保存樹の大銀杏があり、秋には黄金の陽に輝く。昭和二十六年に焼失した本堂は、同四十八年に再建され、現在に至っている。