松代案内 41 龍潭山明徳寺
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龍潭山明徳寺(りゅうたんざん めいとくじ)
宗派 曹洞宗 本尊 釈迦牟尼如来
由緒
源関神社所蔵の応永十二年(一四〇五)の棟札に明徳寺の名が記されており、同社の別当寺だった。寺伝では、創建は明徳元年(元中七年、一三九〇)。曹洞宗として再興開山は明応十年(一五〇一)。中興の祖は、武田家三弾正の一人、海津城初代城主高坂弾正忠虎綱(昌信)。天正十年(一五八二)、村上景国が寺領を安堵、薬師堂を建立。慶長十六年(一六一一)、松代藩主松平忠輝が寺領二〇石を寄進。江戸時代は松代藩真田家の保護を受けるなど、松代藩との縁も深い。弥勒堂には民話「酒飲み彌勒」で知られる彌勒菩薩を安置。本堂裏に蛙合戦で有名な庭池があり、初夏、産卵期を迎えたひきがえるが群集する。参道左手に太平洋戦争で玉砕した硫黄島軍の司令官栗林忠道と日中和平工作に奔走した今井武夫の顕彰平和宣誓碑。境内墓所には高坂弾正とその臣小池主計(かずえ)、栗林忠道らの墓がある。