松代案内 47 真光(信広)山 林正寺
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真光(信広)山 林正寺(しんこうざん りんしょうじ)
宗派/浄土宗、本尊/阿弥陀如来
南北朝時代、この地に流され、庵を結んで住んだ右大弁信広(うだいべんしんこう)の菩提を弔うため、村人が同所に創建。真光(信広)山の山号が残る。明治年間の火災で寺は長い間庫裏だけだったという。昭和二十七年(一九五二)、長国寺から松代藩真田家二代藩主真田信政の御霊屋を移し、本堂とした。この信政は明暦四年(一六八五)二月、幼い幸道を残し、父信之に先立って亡くなった。そのため沼田真田家によるお家騒動が勃発。これを裁いた信之も、同年十月に亡くなった。御霊屋(本堂)は万治三年(一六六〇)の建立で、入母屋作り桟瓦葺き、内部は桃山様式の豪華な極彩色で、三十六歌仙の板絵がある。本堂および表門は県宝。真光寺夜泣き石「岩船地蔵」は、子供の夜泣き止めに効用があるとして信仰された。境内には日本初の近代劇女優といわれる松井須磨子の演劇碑が立つ。