目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第1章 安東氏及び蠣崎氏
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第4節 アイヌ蜂起と蠣崎氏の台頭
領土の確定
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それと同時にこのことによって、これまでみた和人の自由な
蝦夷地
侵略に歯止めをかけ、
渡島
半島
知内川
の以西天ノ川までの境域を、正式に
和人地
と定め、和人の領土として、
アイヌ
人側が最終的に承認したことを示すものであり、明確なかたちでの「
和人地
」の確立は、この時点に求めることができる(『日本北方史の論理』)。
なお、騒乱時
箱館
に居住していた和人のうち、零細な住民が若干亀田にとどまり、
アイヌ
と雑居していた者もあると伝えるが、しかし、
箱館
は近世の中期に入るまで長い間の不振が続いている。