運漕業を営む

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 高田屋嘉兵衛は、明和6(1769)年淡路国津名郡都志本村百姓弥吉の長男として生まれた。寛政2(1790)年摂津国兵庫港に出て船稼ぎをしていたが、同4年24歳の時船頭となり、居を兵庫西出町に構え、弟嘉蔵および金兵衛、嘉四郎とともに住み、主として長崎下関などの回漕に当った。こうして同7年和泉屋伊兵衛の手船の船頭となって奥州酒田に航海し、手船新造を計画して帰り、西出町に「諸国物産運漕高田屋嘉兵衛」の看板をあげて独立した。

高田屋嘉兵衛


高田屋手船辰悦丸