目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第3章 幕府直轄下の箱館
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第6節 高田屋嘉兵衛の勃興
運漕業を営む
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高田屋嘉兵衛
は、明和6(1769)年淡路国津名郡
都志本村
百姓弥吉の長男として生まれた。寛政2(1790)年摂津国
兵庫
港に出て船稼ぎをしていたが、同4年24歳の時船頭となり、居を
兵庫
西出町に構え、弟嘉蔵および金兵衛、嘉四郎とともに住み、主として
長崎
、
下関
などの回漕に当った。こうして同7年和泉屋伊兵衛の手船の船頭となって奥州
酒田
に航海し、手船新造を計画して帰り、西出町に「諸国物産運漕
高田屋嘉兵衛
」の看板をあげて独立した。
高田屋嘉兵衛
高田屋手船
辰悦丸