択捉場所開発

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 択捉場所開発準備のため兵庫に帰った嘉兵衛は、明けて寛政12年弟金兵衛とともに辰悦丸に乗り、図合船2艘、鯨船4艘を率いて様似に来り、この地に越年中の近藤重蔵らを乗せて択捉島に向かい、ついに択捉島に17か所の漁場を開き、原住民に漁具および衣食を給し、風俗を改めさせて稼働させることに成功、択捉島が完全にわが領有に帰し、しかも蝦夷地第一の豊庫となったのは、まさに嘉兵衛の努力によるものであった。