目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第3章 幕府直轄下の箱館
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第6節 高田屋嘉兵衛の勃興
官船建造と定雇船頭となる
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幕府は
蝦夷地
経営のため多くの船を要した。
箱館
に帰った嘉兵衛は急に
江戸
に呼ばれて、官船5艘の建造を命じられた。彼はただちに
大坂
に下ってこれを造り、翌享和元(1801)年4月
箱館
に回漕し、主として
千島
方面の運航に当たったが、この年嘉兵衛は
蝦夷地
定雇船頭を命じられ、3人扶持を給せられるに至り、2年には手船3艘が
択捉
定雇船となった。以来嘉兵衛は官船ならびに官雇船まで一手に管理差配し、
箱館
と
兵庫
に根拠地を持ち、
蝦夷地
および本州各港に縦横に活躍した。