奉行支配吏員

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村垣淡路守範正

 また、箱館奉行支配の属吏は、組頭、組頭勤方、調役、調役並、調役下役元締、調役下役、同心組頭、同心、足軽の順序で、ほかに通訳、在住、雇、雇医師があった。前時代と違うのは、ただ吟味役を組頭に改めたのと、安政6年4月調役下役が定役と改められた2点だけである。組頭は同勤方を合わせて大抵同時に3、4人を置き、箱館奉行を補佐したが、前時代の吟味役と同じく練達の士であった。調役および調役並は大抵10数名いて、箱館江戸および蝦夷地の要所に在勤し、定役は数十名、同心もまた数十名あっていずれも各地に在勤していた。在住はしだいに増加して100余名となり、箱館近在および蝦夷地に居住して開墾その他に従い、あるいは奉行所の公務を兼掌した。雇は開拓その他必要によって特に雇入れた者で、これにも有為の士が多く、雇医師は10数名あり、箱館および蝦夷地に在勤していた。