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 その他、安政4年箱館奉行は、松川弁之助に命じて箱館蔵地のうち不用の箇所3000坪を開墾し、藍を作らせた。同5年には更に仙台から藍作に熟練した者2名を招き、種子2斗7升を播(ま)いて藍玉584個、目方にして75貫200匁を収穫し、産物会所を通じて江戸大坂に出荷している。