明治十年「各分署各区務署七重文移録、民事課」(北海道蔵)によれば、下海岸地域の浦役場と浦役人について次のように記している。
民事課
駅逓掛 戸井分署印
浦役場ノ儀當分村町事務扱所ヲ以テ代用可致旨第廿二号御達ニ相成候ニ付而ハ右代用扱所地名番地誰宅ト甲儀取調可差進分申廿三号を以御申越ニ付各村取調候処右ハ從来町用事務取扱所を以代用候旨別紙申出候間書面差出候也。
明治十年三月廿四日
浦役場調書上
調書上
先般第廿二号を以御達相成候ニ付而は浦役場ニ代用扱所之地名詳細取調至急可差出旨、今般甲弐十三号ヲ以御再達ニ相成奉畏候即チ當邨方村用扱所会所を以浦役場代用相兼候番地姓名別記之通取調奉書上候也。
明治十年第三月廿日
茅部郡一小区
小安村用掛 藤川留松印
同戸井村用掛 水戸忠吉印
同尻岸内村用掛 村岡清九郎印
同椴法華村用掛 佐々木弥三郎印
同一小区副惣代 飯田藤吉印
同 副惣代 増輪半兵衛印
開拓権少書記官柳田友郷殿
別記
茅部郡十八大区一小区
小安村十三番地 會所 飯田藤吉
同戸井村五十番地 會所 水戸忠吉
同尻岸内村三十八番地 會所 増輪半兵衛
同椴法華村二十九番地 會所 佐々木弥三郎
右之通取調候所聊相違無御座候也。