大正期の村税の納入実態

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 大正期の各町村の納税の成績を当時の新聞によりみると、「渡島支庁管内町村に於ける(大正)十一年度町村税納入成績は、左の如くなるが、農家の不景気の為一般に成績面白からず、而して歩合低下の主要なる原因は、戸別割の負担軽からざるによるものの如し」とある。
 
    納期日納入歩合
  △松前郡  大島    六四・三一
        小島外四村 九九・八七
        福山    二六・二七
        大沢    七九・九三
        吉岡    五一・七三
        福島    二九・一八
  △上磯郡  知内    二四・〇一
        木古内   六八・六八
        茂別    三五・八六
        上磯    八五・八三
  △亀田郡  大野    七九・九六
        七飯    七六・六〇
        亀田    六五・五二
        湯川    八〇・五六
        銭亀沢   六五・四五
        戸井    五四・二七
        尻岸内   五八・二五
        椴法華   二五・六〇
  △茅部郡  尾札部   四五・八七
        臼尻    四八・一一
        鹿部    六一・六五
        砂原    七〇・六三
        森     四八・七八
        落部    五七・五三
  △山越郡  八雲    四五・一五
        長万部   五〇・五五
        合計    五八・四二
             (函館毎日新聞 大正一二・五・二五)
 
 これは納期日までの納入歩合であるので、年度内の納入実体はよりよいことになる。