水道料金③

③東広島市の自然は、水道料金と
どのような関係にあるのだろう？

東広島市は、他の地いきとくらべて雨が多いでしょうか？少ないでしょうか？
下の表とグラフは、東広島市の各月の雨と気温をしめしたものです。
1年間に合計でどのくらいの雨がふっているのでしょうか？計算してみましょう！

【資料】東広島の月別平きん降水量
（出典：気温と雨量の統計HPをもとに作成、データは1981年～2010年の平均値）

東広島市には、合計すると1年間に1,445.9ミリメートルの雨がふっているね。

東広島市は雨の量が多いところでしょうか？少ないところでしょうか？

下の地図は雨の量を表しているよ。赤いところほど雨が多く、青いところほど雨が少ないんだ。東広島市は何色かな？

【資料】中国・四国地方の降水量
（出典：広島地方気象台HPより2020年引用、一部加工）
※現在は削除。かわりにこちらのページを参照。

東広島市のはんいは、だいたい水色や青色だね。つまり、年間1,200ミリリットルから1,600ミリリットルの雨がふるんだ。
日本全体で見ても、中国地方は雨が少ないんだ。とくに瀬戸内（せとない）海のまわりは雨が少ないね。東広島市は中国地方全体から見ても、雨は少ないところと言えそうだ。

雨の量は、水道料金と関係しているのでしょうか？
のん太は東広島市水道局の人にインタビューしてみました。

調べてみると、東広島市にふる雨は、他の地いきにくらべて少ないということがわかりました。これは、水道料金と何か関係があるのでしょうか？

関係があると思います。東広島市は雨が少ないため、だん水が起きたこともあります。また、雨が少ないだけでなく、ダムや大きな川や湖などの「水源（すいげん）」が少ないことも、水不足の原いんです。雨がふってもそれを活用できるものがなければ、水は流れ去ってしまいます。
水不足は東広島市の重要な問題の一つです。水が足りないので、他の地いきから送ってもらっています。そこにお金がかかってしまうのです。

東広島市水道局の人のお話

他の地いきから水を送ってもらっているとは、どういうことでしょうか。
1日に必要な水がどこからきているのか、調べてみましょう。

下のグラフは、東広島市にある浄水しせつが、1日に作ることのできる水の量をまとめたものだよ。
「広島水道用水」、「沼田川水道用水」とは、広島県から買っている水のことだよ。東広島市の1日に必要な水のうち、東広島市の水でまかなうことができるのはどのくらいだろう？

【資料】東広島市の水の供給量と供給源
（出典：東広島市水道局提供のデータをもとに作成）

水道局の人の話によると、東広島市で1日に使うことができる水は、最大で約61,000立方メートルなんだって。
これは、小学校のプールのおよそ190こぶんなんだよ。すごい量だ！
このうち、東広島市の浄水場で作ることができる水の量は、7つの浄水しせつをあわせて9,460立方メートル。
これは、全体のわずか約15パーセントなんだ。
ということは、東広島市でひつような水のほとんどは、東広島市で作ることができていないんだね！

東広島市でまかなえないぶんは、「水道用水」といって、他の地域にあるしせつから送ってもらっているんだ。
下の地図の赤い線が、そのための送水管（そうすいかん）だ。
広島市や三原市からポンプで水を東広島市に送っているよ。

（画像をクリックすると大きくなります）
【資料】東広島市内の上水道事業給水区域（令和2年（2020）年3月のもの）
（出典：東広島市水道局提供のデータを加工して作成）

東広島市で雨が少ないことは、水道料金にえいきょうしているみたいだね。
足りない水は広島市から送ってもらっているので、それだけ高くつくんだな。
ほかに、どんな理由があるのかな？

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