目次
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新編弘前市史 通史編1(古代・中世)
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第5章 中世後期
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第三節 南北交易と「境界地域」津軽
一 十三湊と津軽
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津軽
地域と他地域との交易を考えるとき、物資の窓口として
十三湊
(とさみなと)は特筆すべき存在である。
津軽
平野部を流れる
岩木川
(いわきがわ)をはじめ
平川
(ひらかわ)・
浅瀬石川
(あせいしがわ)・
十川
(とがわ)などの河川はすべて
十三湖
(じゅうさんこ)に流れ込み、これらの河川を利用した水運を想定するとき、十三の地はまさに
津軽
の喉仏(のどぼとけ)にあたる場所である。