三 大浦から堀越への移転~西根から東根へ

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 津軽為信は、戦国期以来、津軽(大浦)氏の居城であった大浦(おおうら)城から、文禄三年(一五九四)に堀越(ほりこし)城へ、さらに慶長十六年(一六一一)には高岡(たかおか)城(弘前城)へとその居城を移転していく。大名の居城にはその権力の特徴が顕著に現れており、この居城移転の過程と居城の造は、津軽氏戦国大名から近世大名へといかに脱皮していったのかということを知る重要な手掛かりになる。