90年前の飯塚
飯塚市で石炭を掘っていたころの様子が残っている場所として、まずは今の写真と90年前の絵の中からボタ山を見くらべてみましょう。
あれ?ボタ山の色が今とちがうね。
今は木が生えて緑色だけど、むかしのボタ山は灰色に見えます。
それではもう一度、90年前の絵を見てみましょう。
絵の中に「鉱業所」や「炭坑」と名前のついた場所があります。
探してみましょう。
絵の中に「鉱業所」や「炭坑」と名前のついた場所があります。
探してみましょう。
たくさんありますね。
えんとつや機械があるけれど…これはなんですか?
石炭を掘り出していたところです。
この絵が描かれた当時は、飯塚市の中に大きな鉱業所が10か所もありました。
飯塚市はたくさんあった鉱業所を中心に街が大きくなっていきました。
この絵が描かれた当時は、飯塚市の中に大きな鉱業所が10か所もありました。
飯塚市はたくさんあった鉱業所を中心に街が大きくなっていきました。
ボタ山は鉱業所や炭坑の近くにありますよね。
ボタ山は鉱業所で掘り出すときに出た岩石などを積み上げてできた山です。
石炭を目指して掘りすすめると、石炭以外の岩石などが出てきます。
このような岩などが捨てられ、積み上げられたものが灰色に見える山になりました。
石炭を目指して掘りすすめると、石炭以外の岩石などが出てきます。
このような岩などが捨てられ、積み上げられたものが灰色に見える山になりました。
むかしの絵のボタ山が灰色で描かれているのは岩石の色だからなんだ。
そうですね。
鉱業所はすべて役割を終え、今では石炭は掘らなくなりました。
ボタ山も使われなくなったので自然に木や草が生え、今のような緑色の山になったんですね。
鉱業所はすべて役割を終え、今では石炭は掘らなくなりました。
ボタ山も使われなくなったので自然に木や草が生え、今のような緑色の山になったんですね。
今はふつうの山と同じように見えるけど、自然にできた山とは違うものなんだね。
どうして今は石炭を掘らなくなったんですか?
昭和30年代を過ぎると石炭に変わって、安い資源エネルギーとして石油が登場しました。それによって石炭はだんだんと使われなくなり、石炭を掘る仕事も減っていったのです。
むかしのボタ山の写真を見てみましょう。