石炭ってなんだろう?
石炭ってなあに?
石炭ってなんですか?
石炭は石のように見えますが、今から数千万年~数億年前の木や草などの植物が土の中にうもれ、とても長い年月をかけてゆっくりと地面の中でできた化石燃料のことです。
石炭は火をつけると燃え出し、とても高い温度を生み出すので、暖房などの燃料やいろいろなものに利用されてきました。
石炭は火をつけると燃え出し、とても高い温度を生み出すので、暖房などの燃料やいろいろなものに利用されてきました。
数億年前?!恐竜がいたころかな?
はい。恐竜が地球上にあらわれた時代がそのころですね。
それではもっとくわしく石炭について調べてみましょう。
石炭はどうやってできる?
まずは石炭がどうやってできるのかを調べましょう。
今から数千万年~数億年前、海や湖の近くのじめじめした地域は巨大な植物がしげっていました。
植物はやがてたおれ、その上にさらに砂や土が積もっていきます。
それと同時に地面は何度も地殻変動を繰り返して、植物は地中に閉じこめられます。
さらに圧力とマグマの地熱によって、植物は押し固められて徐々に石炭になっていきます。
こうして、ものすごく長い時間をかけて植物は石炭の層になっていきました。
こうして、ものすごく長い時間をかけて植物は石炭の層になっていきました。
石みたいに見えるのに、植物からできているなんて不思議!
一説には1メートルの石炭の層ができるためには、10メートルの植物の積み重ねが必要だと言われているので、地表からものすごく深いところにあります。
石炭ができるまですごく時間がかかるんだね。
発見した人はすごいね。
石炭は何に使われている?
私たちの生活にも使われているのかな?
どんなものに使われているのか知りたい!
どんなものに使われているのか知りたい!
では実際にどんなものに石炭が使われているか調べてみましょう。
まずは燃料として、石炭は船や鉄道を動かすために使われています。
みなさんはSL機関車って知っているかな?
SL機関車は、石炭を燃やした熱で水をふっとうさせ、発生した蒸気の力を利用して車輪を動かします。
みなさんはSL機関車って知っているかな?
SL機関車は、石炭を燃やした熱で水をふっとうさせ、発生した蒸気の力を利用して車輪を動かします。
そして、鉄を作るためには石炭がとても重要です。
鉄はどうやってできるかというと、鉄鉱石とコークスと石灰石を高温で燃やして作られます。
この「コークス」が石炭からできているんです。
コークスは石炭を1,000℃以上の熱でむし焼きにしてできます。
今から100年ぐらい前の時代には、1トンの鉄をつくるのに3トンのコークスが必要でした。
今は1トンの鉄をつくるのに、0.8トンから1トンのコークスが必要といわれています。
この「コークス」が石炭からできているんです。
コークスは石炭を1,000℃以上の熱でむし焼きにしてできます。
今から100年ぐらい前の時代には、1トンの鉄をつくるのに3トンのコークスが必要でした。
今は1トンの鉄をつくるのに、0.8トンから1トンのコークスが必要といわれています。
鉄をつくるのにはいろんなものが必要なんですね。
日本の産業の発展には石炭はとても大切な役割をもっていました。
石炭はとっても大切なものだったんだ。
筑豊炭田ってしっている?
飯塚市をふくむ筑豊地域はむかしからたくさんの石炭が地面の中に埋まっていて、「筑豊炭田」とよばれています。
日本で一番有名な炭田で、大きな炭鉱がたくさんありました。
たくさんの人が働いていて、そこから石炭を掘り出してきました。
日本で一番有名な炭田で、大きな炭鉱がたくさんありました。
たくさんの人が働いていて、そこから石炭を掘り出してきました。
下の表を見てみましょう。明治時代の中ごろから、日本で掘り出された石炭の量の約 30~50%が、筑豊炭田で掘り出されています。
そんなにたくさんの石炭がとれていたんですね。
直方市石炭記念館の調査で、明治時代に1億トン、大正時代に 1.6 億トン、昭和時代に 5.9 億トンが筑豊炭田で掘り出されたことが分かっています。
さらに、地下にはまだ掘り出されていない石炭が約 15 億トンも残っていると言われています。
さらに、地下にはまだ掘り出されていない石炭が約 15 億トンも残っていると言われています。
じゃあ地面を掘ったら石炭が出てくるかも?!
とても深いところにあるので、みなさんが掘り出すのはむずかしいですよ。
では次のページで炭鉱や炭鉱の仕事についても調べてみましょう。
では次のページで炭鉱や炭鉱の仕事についても調べてみましょう。
筑豊炭田はどのあたりにあるでしょうか。むかしの地図を見てみましょう。
※田川市のページを開きます。
昭和15年(1940年)頃の筑豊炭田の地図
『最盛期の筑豊炭田炭坑分布図 昭和15年頃(筑豊石炭礦業史年表)』
(筑豊・田川デジタルアーカイブ所蔵)