炭鉱たんこうは明治時代以降めいじじだいいこう、日本 にほんの近代化きんだいかを支ささえました。
飯塚市いいづかしには炭鉱たんこうを支ささえたトンネルや橋はし などが今いまもたくさん残のこっています。
おもな場所ばしょを紹介しょうかいしますね。

筑豊炭田遺跡群ちくほうたんでんいせきぐん目尾炭坑跡しゃかのおたんこうあと（国指定史跡くにしていしせき ）　所在地しょざいち：飯塚市いいづかし目尾しゃかのお

1872（明治めいじ5）年ねん、筑豊御三家ちくほうごさんけの一人 ひとりである麻生太吉あそうたきちが採掘さいくつをはじめました。
1881（明治めいじ14）年ねん、杉山徳三郎すぎやまとくさぶろう により筑豊ちくほうで初はじめて蒸気じょうきを動力源 どうりょくげんとしたポンプ（スペシャルポンプ）を導入どうにゅうしました。
昭和初期しょうわしょきには石炭せきたんがほとんどとれなくなり、昭和しょうわ 4年ねん（1929）6月がつには採掘さいくつを終 おえています。
上うえの写真しゃしんは炭坑たんこうで使つか われていた、八角形煙突跡はちかっけいがたえんとつあとです。
今いまは土つちの中なかに埋う め戻もどされているため実際じっさいに見みることはできません。

今いまは見みることができないんですね。残念ざんねん 。

巻まき上あげ機き台座だいざ /三菱飯塚炭鉱みつびしいいづかたんこう（市指定文化財ししていぶんかざい）所在地 しょざいち：飯塚市いいづかし平恒ひらつね

掘ほり出だした石炭せきたんを地上ちじょう に運はこぶトロッコ（炭車たんしゃ）を引ひ っぱるために、ロープを巻まき上あげる機械きかい の台座だいざとして使つかわれていました。
現在げんざい でも巻まき上あげ機き台座だいざ はいろいろな場所ばしょに残のこっていますが、赤あか レンガの台座だいざが残のこっているのはとても珍めずら しく貴重きちょうな建物たてものです。
また、この巻ま き上あげ機き台座だいざは幅はば 13.5ｍ、高たかさ12ｍで、筑豊ちくほうでももっとも大おお きな台座だいざのひとつです。
動うごいていたころは、堂々どうどう とした姿すがたにまわりの人々ひとびとはおどろいたかもしれませんね。

近ちかくで見みるととっても大おお きいよ！

旧伊藤伝右衛門邸きゅういとうでんえもんてい（国指定重要文化財くにしていじゅうようぶんかざい）　所在地 しょざいち：飯塚市いいづかし幸袋こうぶくろ

明治時代めいじじだいに建たてられました。大正たいしょう、昭和 しょうわにさらに建物たてものを大おおきくしたり、一部いちぶ を直なおしたりした、近代和風建築物きんだいわふうけんちくぶつです。
飯塚市内いいづかしないに残のこる数少かずすくない石炭遺産 せきたんいさんであり「炭鉱王たんこうおう伊藤伝右衛門いとうでんえもん」の偉大 いだいさを伝つたえる唯一ゆいいつの文化遺産ぶんかいさん です。

嘉穂劇場かほげきじょう（国登録文化財くにとうろくぶんかざい）　所在地しょざいち ：飯塚市飯塚いいづかしいいづか

江戸時代えどじだいの歌舞伎様式かぶきようしきを伝つたえる芝居小屋 しばいごやです。
全国ぜんこくでも今いまも残のこっている芝居小屋しばいごや は少すくないため、とても貴重きちょうな建物たてもの です。
柱はしらを少すくなくして広ひろい空間くうかん を作つくり出だす特殊とくしゅな構造 こうぞうで建たてられていて、客席きゃくせきは1,200人にん が入はいることができます。
飯塚いいづかがかつて炭鉱たんこうでにぎわっていたから作つく られた、贅沢ぜいたくな空間です。

有名ゆうめいな歌手かしゅも来き たことがあるんだって。

小鳥塚ことりづか　所在地しょざいち：飯塚市いいづかし 上三緒かみみおほか

４ページでお話はなししたように、ガス検知器けんちき のなかったころは炭坑たんこうではたらく人ひとの命いのち を守まもるために、多おおくの小鳥ことり たちを坑内こうないに連つれて行いきました。
人ひとより早はやくガスの発生はっせいの発生はっせい に気きづく小鳥ことりたちによって事故じこ や災害さいがいから守まもられていたんですね。
小鳥塚ことりづかではこの小鳥ことりたちを忘わすれず、安 やすらかな眠ねむりを祈いのるために建た てられています。

かわいそうだけど、たくさんの小鳥ことりが人ひとを助 たすけてくれたんですね。

馬頭観音像ばとうかんのんぞう（市指定有形民俗文化財ししていゆうけいみんぞくぶんかざい）　所在地 しょざいち：飯塚市いいづかし筑穂元吉ちくほもとよし

掘ほり出だされた石炭せきたんはトロッコ列車れっしゃ などの機械きかいによって外そとに運はこ ばれていましたが、狭せまい坑内こうないでの石炭せきたん の集積しゅうせき・運搬うんぱんには馬うま もはたらいていました。
この馬頭観音ばとうかんのんは、炭坑たんこうではたらく馬うま の毎日まいにちの安全あんぜんと、事故じこ で亡なくなった馬うまたちの冥福めいふくを祈 いのるために建たてられたものです。

動物どうぶつたちも危険きけんな場所ばしょ ではたらいていたんですね。

飯塚市いいづかしのおもな炭鉱たんこうについてもっとくわしく知し りたい人ひとはこちらのページも読よんでみましょう。

飯塚市内いいづかしない に所在しょざいした主要しゅような炭鉱たんこう の解説かいせつ