昭和51年(1976)度

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78シーズン目

【協会】 日本協会創立50周年記念式典 昭和52年3月19日に、日本協会は50周年記念式典を秩父宮ラグビー場で、秩父宮妃殿下、イングランド協会(RFU)リチャード・E・ジープス会長、日本体育協会河野謙三会長等の参列を得て盛大に行った。日本協会は「協会五十年史」を刊行した。3月27日に記念試合としてオックスフォード大学を招待、日本代表とテストマッチを行ったが16−20で惜敗し50周年に華を添えることができなかった。
★571977.3.27日本代表16−20オックスフォード大国立競技場

秩父宮ラグビー場改修成る 改装中だった秩父宮ラグビー場が完成しラグビーの興隆に大きく寄与してくれた。新収容人員12,000名、立ち見席を加えると25,000名に拡大された新グラウンドで、9月26日に来日のアイルランド、クインズ大学対日本学生代表代表の記念試合が行われた。/関西協会50周年 4月4日に関西協会50周年式典、記念試合、祝宴が行われた。記念試合は役員紅白試合及び全関西対全九州(いずれも花園ラグビー場)。/関東協会五十年史発刊 11月23日に『関東ラグビーフットボール協会五十年史』が出版された。/東日本都道県大会開催 昭和52年2月15日から20日に秩父宮ラグビー場において第1回東日本都道県が行われた。/早大公式試合辞退 早大は2月18日に部員がタクシー料金踏み倒し事件にかかわったとして1年間の公式試合辞退を決定、朝日招待試合を辞退、オックスフォード大戦に選ばれた選手も出場を辞退した。その後当該部員が不起訴になり各方面から自粛短縮の勧告を受けて、7月7日に関東協会が自粛期間を6ヵ月に短縮することを承認した。
【代表】 日本代表カナダ遠征(1勝4敗) 国際交流が盛んになり、日本代表カナダ遠征、英伊遠征を行った。加えて韓国アジア大会、カナダBC大学、アイルランド・クインズ大学、オックスフォード大学の来日など国際試合のスケジュールが過密になってきた。
★511976.5.12日本代表7−38カナダBC州代表スワンガード

英伊遠征(3勝7敗) 日本代表は英国、イタリア遠征で4試合のテストマッチを行ったが、いずれも手が届かなかった。
★521976.9.25日本代表9−34スコットランド代表マレーフィールド
★531976.10.9日本代表9−63ウエールズクラブ連合スウォンジー
★541976.10.16日本代表15−58イングランドU23代表トゥイッケナム
★551976.10.21日本代表3−25イタリア代表パドバ

アジア大会は5連覇 韓国ソウルで行われた第5回アジア大会決勝で日本韓国を11−3で破り5連覇を遂げた。日本はこの大会で初めて対戦相手にトライを許さなかった。
★561976.11.20日本代表11−3韓国代表ソウル

【選手権】 釜石が初の日本チャンピオン 第14回日本選手権では、早大が健闘したが釜石の牙城を崩せず27−12で、釜石が初の日本一の座についた。
【大学】 大学日本一は早大、対抗戦も早大 第13回大学選手権は早大明大を34−6で雪辱し、2年ぶり8回目のチャンピオンとなった。第47回関東大学対抗戦は、早大が7年連続21回目の優勝を成し遂げ、無敗の連勝を継続中。/リーグ戦は日大 第10回関東大学リーグ戦は、日大が7戦全勝でリーグ戦の初優勝を遂げた。日大は昭和35年度の対抗戦優勝以来16年ぶり通算3回目の優勝を飾った。/関西は同大が優勝、九州大会は福岡工大が優勝 第48回関西大学リーグ戦では同大が7戦全勝で4年ぶり26回目の優勝を遂げた。九州はこの年から福岡大学リーグ戦が始まり、福岡大が6戦全勝で優勝、第16回九州地区大学大会では福岡工大が45−4で熊本大を下して3年連続7回目の優勝を遂げた。
【社会人】 釜石が優勝 第29回社会人大会は新日鉄釜石が27−3でトヨタに圧勝して、6年ぶり2回目の優勝を遂げた。/関東は三洋、関西はトヨタ、西日本三菱重工長崎 第17回関東社会人リーグは、東京三洋が23−13でリコーを破り2年ぶり3回目の優勝。/第19回関西社会人Aリーグは、トヨタ自工が6戦全勝で6年ぶり2回目の優勝。/第5回西日本社会人リーグは、三菱重工長崎が7戦全勝で初優勝を果たした。
【地域】 第31回学生東西対抗は関東が42−16で関西を下した。/第27回朝日招待は早大が部員の不祥事により公式試合を辞退したため中止となった。
【その他】 地区対抗は九州産大、教育系大学は岩手大が初優勝 第27回地区対抗は九州産大が36−9で帝京大を下し、第12回教育系大学大会は岩手大が44−0で福岡教育大に完勝してともにうれしい初優勝を飾った。/高専は富山商船高専、高校は目黒高 第7回高専大会は富山商船高専が15−14で都城工専を退け2年ぶり2回目の優勝、第56回高校大会は目黒高が29−9で花園高を破って3年ぶり4回目の優勝を遂げた。/国体は少年Aが東京、Bは大阪、教員は和歌山が優勝 第31回佐賀国体は佐賀市と三田川町で行われたが、節約国体とため成年の部は行われなかった。少年Aでは東京都(全東京)が20−15で宮崎県(全宮崎)を破り、Bでは大阪府(大工大高)が31−18で岩手県(全岩手)に勝ちそれぞれ優勝した。教員の部は和歌山教員が41−3で岐阜教員に勝ち優勝した。
【国際】 カナダブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)来日(5勝1敗) BC大は九州代表に15−26で敗れたが、37−21全早大、59−17全秋田、29−10日本社会人、26−4全兵庫(神戸製鋼)、31−10日本選抜に勝ち5勝1敗の成績だった。/アイルランド、クインズ大来日(3勝2敗) クインズ大は全明大に16−18、日本選抜に6−13で敗れ、全北海道に29−7、同大天理大連合に24−18、日本学生代表に49−3で勝ち遠征の成績を3勝2敗とした。/オックスフォード大来日(4勝) オ大は日本代表に20−16で勝ったほか、新日鉄釜石に22−16、トヨタ自工に37−19、関西代表に35−11で勝ち4戦全勝で帰国した。/全明大が昭和52年3月にNZ遠征(7敗)を行った。