平成1年(1989)度

English Español

91シーズン目

【協会】 阿部譲会長逝去 シーズンが佳境に入った平成2年1月14日に阿部譲会長が逝去された。
【ルール】 「スクラムはクラウチ、タッチ、ポウズ、エンゲイジの4段階で組む」と規定された。
【代表】 スコットランド代表来日、日本代表大金星(4勝1敗) 日本代表監督に宿沢広朗が就任して、最初のテストマッチに来日のスコットランド代表を28−24で破る大金星を上げ、ラグビーファンに感動を与えてくれた。スコットランドは、ブリティッシュ・ライオンズ(全英代表)の豪州遠征のため、中心選手9名が欠けていたが、日本にとってボード加盟国8ヵ国の代表に、初めて勝利した5月28日は歴史的な日になった。選手に胴上げされて感激した宿沢広朗監督が平成18年6月17日、友人たちと山歩きの途中、心筋梗塞で倒れ返らぬ人となったのは惜しみても余りあることである。日本代表以外の対戦は91−8関東代表、45−0九州代表、51−25日本U23代表、39−12関西代表であった。
★1011989.5.28日本代表28−24スコットランド代表秩父宮

日本代表カナダ合宿遠征(2敗) 日本代表は、強化のためにカナダへ合宿遠征を行った。テストマッチでなく、強化試合として2試合行ったが、合宿の疲労もあってが2戦とも敗退した。/フィジー代表来日(3勝) オセアニアのラグビー強国フィジーを招いた。日本選抜が13−43、13−51と連敗したあと日本代表が挑んだが、6−32でテストマッチに完敗した。
★1021990.3.4日本代表6−32フィジー代表秩父宮

【選手権】 神鋼2年連続日本一 第27回日本選手権で早大はNZグレアム・ヘンリー[現在オールブラックス監督]直伝のショートライン攻撃で平尾主将率いる神戸製鋼にチャレンジしたが、前半細川に5PGを決められて試合を崩し、58−4と大敗を喫した。神戸製鋼は2年連続2回目の日本チャンピオンに輝いた。
【大学】 大学チャンピオンは早大 第26回大学選手権は佐藤秀幸監督、清宮克幸主将の早大が秋に対抗戦で敗れた日体大を45−14と突き放して2年ぶり10回目の優勝を遂げた。/対抗戦は日体大、リーグ戦は専大が優勝 第60回関東大学対抗戦は日体大が8勝1敗で6年ぶり4回目の優勝を遂げた。早大と1敗同士で並んだが、直接対決でインゴールからつないだWTB荒井の奇跡の逆転トライで優勝をつかんだ。第23回関東大学リーグ戦は専大が7勝1敗で7年ぶり5回目の優勝。/関西は大体大、九州は福岡大が優勝 第61回関西大学リーグ戦は7戦全勝で大体大が2年ぶり3回目の優勝を果たした。第9回九州王座決定戦は福岡大が鹿屋体大に52−6と圧勝。
【社会人】 神鋼が連覇 第42回社会人大会は神戸製鋼が28−15でサントリーを下して2年連続2回目の優勝を遂げた。/東日本サントリー、関西は神鋼、西日本九電3連覇 第2回東日本社会人リーグは、サントリーが7勝0敗で念願の初優勝を果たした。/第32回関西社会人Aリーグは、神戸製鋼が7勝0敗で3年ぶり4回目の優勝。/第18回西日本社会人Aリーグは、九州電力が6勝0敗で3年連続6回目の優勝。
【地域】 第29回三地域対抗は関東代表が5年ぶり12回目の優勝。/第44回学生東西対抗は関西が31−30と大接戦を制して9回目の勝利を収めた。/第40回朝日招待は九州代表が20−17で早大を下した。
【その他】 地区対抗は龍谷大、教育系は仙台大が優勝 第40回地区対抗は新鋭の龍谷大が21−12で東北学大を破り初優勝、第25回教育系大学大会は仙台大が18−17ときわどく文教大を下して4年連続4回目の王座を守った。/高専は大阪府立工専、高校は天理高 第20回高専大会は大阪府立工専が40−14で都城工専に勝って5年ぶり3回目の優勝、第69回高校大会は天理高啓光学園を14−4で下して6年ぶり6回目の優勝を飾った。/国体は成年が山口と京都、少年は京都が優勝 第44回北海道国体は札幌市と江別市で行われ、成年1部は山口県(日新製鋼)が13−9で群馬県(三洋電機)を下し、2部では京都府(全京都)が46−7で神奈川県(トーヨコ)に勝ち優勝した。少年は京都府(全京都)が44−10で山口県(全山口)に勝って優勝した。
【国際】 1991年の第2回RWCに向けて宿沢監督、平尾誠二主将体制で本格的な強化が進み、8月に日本A代表が西サモアトンガ(1勝2敗)に、日本代表が9月にカナダ(2敗)へと相次いで遠征した。/4月に日本U23代表NZ遠征(4勝2敗)。/4月、横河電機中華台北遠征(2勝)。/5月、九州代表韓国遠征(1分1敗)。/7月、大体大NZ遠征(2勝2敗)。/8月、関東社会人カナダ遠征(3勝)。/8月、明治生命豪州遠征(2敗)。/3月、東芝府中フランススペイン遠征(1勝4敗)。/3月、京産大英国遠征(2敗)。/ケ大来日(4勝) 3月21日、名古屋瑞穂ラグビー場の改装こけら落としで全早大と対戦した。/3月、マサチューセッツ工科大(MIT)来日(3敗)。/高校代表海外遠征 3月に第15回高校日本代表スコットランド遠征(5勝1敗)を実施した。