平成9年(1997)度

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99シーズン目

【協会】 日本選手権試合から、日本選手権大会へ 日本協会は、この年から大学と社会人の優勝チームが対戦する、日本選手権の方式を改め、社会人の上位チームに大学の上位チームがチャレンジする、トーナメント大会に改革した。/日本女子ラグビー連盟を関連団体として承認 日本協会は、昭和63年(1988)11月3日に創立し、独自に発展してきた日本女子ラグビー連盟(会長、岸田則子)を、11月24日の理事会で関連団体として承認した。
【ルール】 「ハーフタイムが10分以内」と改正された(従来は5分以内)。国内特別ルールとして「10分間の一時的退場」となるシン・ビン制度が採用された。また「戦術的な選手交代は5名まで」認められることになった。
【代表】 代表監督に平尾誠二 日本協会は平尾誠二を監督に任命、第3回RWCに向けてスタートした。第2回のパシフィック・リムでは、32−31の大接戦でカナダ戦に1勝を上げたが、他の試合に全敗し最下位に終わった。
 第2回パシフィック・リム選手権(1勝5敗)
★1361997.5.3日本代表20−42香港代表香港アバディーン
★1371997.5.18日本代表32−31カナダ代表秩父宮
★1381997.5.25日本代表12−20アメリカ代表花園
★1391997.6.7日本代表29−51アメリカ代表ボクサーSt.
★1401997.6.14日本代表18−42カナダ代表サンダーバード
★1411997.6.29日本代表23−41香港代表秩父宮

日本A代表フィジー・豪州遠征(1勝5敗) 日本A代表のフィジー・豪州遠征の成績は1勝5敗と振るわなかったが、若手の成長に手ごたえを感じた。
【選手権】 東芝府中2年連続日本一 東芝府中は向井昭吾監督の「PからGO!」をコンセプトに、PGを狙わずに速攻するテンポの速いラグビーを貫き連覇に華を添えた。新方式になった第35回日本選手権大会決勝では、トヨタ自動車を35−11で破って2年連続2回目の優勝を果たし、東芝時代の到来を感じさせた。
【大学】 大学は関東学大が初優勝 第34回大学選手権では新鋭の関東学大が、箕内拓郎主将を中心に固いディフェンスで、準決勝で躍進した京産大を退け、決勝で明大を30−17で破り、伝統校の壁を破ってついに悲願の初優勝を成し遂げた。春口廣監督の身体が宙に舞い、関東学大時代の幕開けとなった。関東学大ではSO淵上宗志、FB立川剛士の活躍が光った。/対抗戦は明大、リーグ戦は関東学大が優勝 第68回関東大学対抗戦は田中澄憲主将率いる明大が7戦全勝で2年連続25回目の優勝を飾った。第31回関東大学リーグ戦は関東学大が7戦全勝で2年連続3回目の優勝。/関西は京産大、九州は福岡大が優勝 第69回関西大学リーグ戦は大畑大介主将の活躍で京産大が7戦全勝、3年ぶり3回目の優勝を成し遂げた。第5回九州大学リーグ戦は福岡大が7戦全勝で連覇した。
【社会人】 東芝府中が連覇 第50回社会人大会決勝では、東芝府中が14−6でサントリーを下し2年連続3回目の優勝を果たした。/東日本東芝府中とサントリー、関西は神鋼連覇、西日本日新製鋼 第10回東日本社会人リーグは、東芝府中(2年連続4回目[通算5回目])とサントリー(8年ぶり2回目)が6勝1敗で同率優勝。/第40回関西社会人Aリーグは、神戸製鋼が7勝0敗で2年連続10回目の優勝。/第26回西日本社会人Aリーグは、3年連続でマツダ日新製鋼が6勝1敗で並んだが、日新製鋼が雪辱を遂げ3年ぶり6回目の優勝。
【地域】 第37回三地域対抗は関東代表が2年連続16回目の優勝。/第52回学生東西対抗は関東が42−36で関西を下し43回目の勝利を収めた。/第48回の朝日招待は明大が九州代表との乱打戦の末、51−50で勝利をつかんだ。
【その他】 地区対抗は徳山大、教育系は広島大が優勝 第48回地区対抗大会は徳山大が72−10の大差で京大を下して初優勝、第33回教育系大学大会は広島大が24−0で日本福祉大を下して3年連続6回目の優勝を飾った。/高専は都城工専、高校は国学院久我山高、クラブは三洋が優勝 第28回高専大会は都城工専が18−15で宮城工専を破り5年ぶり5回目の優勝、第77回高校大会は国学院久我山高が33−29の接戦で伏見工に勝って11年ぶり5回目の優勝、第5回クラブ選手権では三洋電機OBを中心とする三洋クラブが32−31という激戦の末、曼荼羅クラブを破って初優勝を遂げた。/国体は成年が愛知、少年は大阪が優勝 第52回大阪国体は東大阪市で行われ、成年の部は愛知県(全愛知)が26−11で群馬県(三洋電機)に勝ち、少年の部は大阪府(全大阪)が46−12で京都府(全京都)を破ってそれぞれ優勝した。
【セブンズ】 4月に第5回ジャパンセブンズが国際大会として行われた。
【国際】 NZU来日 4月にNZ大学選抜(NZU)が7回目の来日をして5戦全勝と日本勢を圧倒した。/6月に関東代表がカナダ遠征(2勝1分2敗)を行った。/12月に第3回U19アジア大会が行われ、日本7−7韓国で双方引き分け優勝となった。/2月に豪州ACTが2回目の来日(2勝1敗)。/3月に日本代表スコッドが豪州へ合宿遠征(1勝1分1敗)を行った。/高校代表海外遠征 3月に第23回高校日本代表フランス遠征(2勝1分3敗)を実施した。