112シーズン目
【協会】 “RUGBY : FOR ALL”の戦略計画を発表 4月3日に全国都道府県協会会長、理事長が初めて一堂に会し、今後10年の戦略計画を発表した。1競技者の拡大、2ファンの拡大、3関係者の拡大、4日本代表の強化、5セブンズの強化、6財政基盤の強化、7アジアへの貢献、8組織体制の強化、の8つを柱に日本ラグビーの発展・強化を全力で遂行する。【代表】 日本代表はアジア五ヵ国対抗にすべてミスマッチの大差で楽勝したが、アジアのレベルアップを図る狙いに水を差す結果となり、この大会の意義を問われることになった。
第11回IRBアジア5ヵ国対抗2010兼第13回日韓定期戦
★252 | 2010.5.1 | ○日本代表 | 71−13 | ●韓国代表 | 大邱 |
★253 | 2010.5.8 | ○日本代表 | 60−5 | ●アラビアンガルフ代表 | 秩父宮 |
★254 | 2010.5.15 | ○日本代表 | 101−7 | ●カザフスタン代表 | 秩父宮 |
★255 | 2010.5.22 | ○日本代表 | 94−5 | ●香港代表 | 秩父宮 |
日本代表は強化合宿でNZノースハーバーと対戦、パシフィックネーションズカップに臨んだ。フィジーには敗れたが、サモア、トンガに競り勝ってRWC2011に期待を抱かせた。10月に来日したサモアとは3点差で敗れたが、サモア、フィジークラスとは互角の試合ができるところを見せた。しかしRWCとなれば、各国とも世界各地で活躍している選手を揃えたベストチームを編成してくる。本番でも力が拮抗する試合を見せてもらいたい。
日本代表国際強化試合 | |||||
2010.6.4 | ●日本代表 | 19−23 | ○NZノースハーバー州代表 | ノースハーバー | |
IRBパシフィックネーションズカップ2010(第5回) | |||||
★256 | 2010.6.12 | ●日本代表 | 8−22 | ○フィジー代表 | ラウトカ |
★257 | 2010.6.19 | ○日本代表 | 31−23 | ●サモア代表 | アピアパーク |
★258 | 2010.6.26 | ○日本代表 | 26−23 | ●トンガ代表 | アピアパーク(サモア) |
サモア代表第1回来日 | |||||
★259 | 2010.10.31 | ●日本代表 | 10−13 | ○サモア代表 | 秩父宮 |
ロシア代表第2回来日 | |||||
★260 | 2010.11.6 | ○日本代表 | 75−3 | ●ロシア代表 | 秩父宮 |
【日本選手権】 サントリーが4回目の日本一 第48回日本選手権大会は、サントリーサンゴリアスが37−20で三洋電機ワイルドナイツを下して9年ぶり4回目(引き分け優勝1回を含む)の日本一に輝いた。豪州ワラビーズで名将と謳われたエディー・ジョーンズがGMに就任した1年目で結果を出した。三洋電機ワイルドナイツとして最後の年[次年度からはパナソニックに社名変更]に賭けた4連覇はならなかった。準決勝には東芝ブレイブルーパスと神戸製鋼コベルコスティーラーズが進出し4強を形成した。
【トップ】 三洋電機ワイルドナイツ感激の初単独優勝 リーグ戦では東芝ブレイブルーパスと三洋、トヨタ自動車ヴェルブリッツが11勝2敗で並んだが、勝点57で東芝が首位、三洋とトヨタが勝点55で並び、得失点差で2位三洋、3位トヨタとなった。プレーオフでは準決勝で三洋が32−10トヨタ、サントリー17−12東芝となり、決勝で三洋が28−23でサントリーを下して初のトップリーグチャンピオンとなった。信じがたきことだが、55回続いた全国社会人大会において平成7年(1995)度の第48回大会でサントリーと優勝を分け合った年以来の15年ぶり2回目(単独優勝は初めて)の優勝であった。「51年かかりました」──飯島均監督は「昭和40年度東京三洋が全国社会人大会に初出場して以来」という喜びのコメントを語った。
【大学】 帝京大が連覇 第47回大学選手権は帝京大が、1回戦から関東学大、慶大、東海大を撃破、決勝で早大に17−12で競り勝ってうれしい連覇を達成した。/対抗戦は早大、慶大、明大の三すくみ、リーグ戦は東海大が全勝 第81回関東大学対抗戦は早慶明が三すくみとなったが、当該校の得失点差で1位早大、2位慶大、3位明大となった。第44回関東大学リーグ戦は東海大が7戦全勝で、4年連続4回目の優勝を飾った。/関西は天理大が優勝 第82回関西大学リーグ戦は天理大が全勝で35年ぶり5回目の優勝。/九州は福岡大が優勝 九州学生リーグ戦を7戦全勝で制した福岡大が、1部決勝リーグも3戦全勝で完全制覇を遂げた。
【地域】 第43回三地域対抗は平成23年3月11日の東日本大震災のため中止された。
【その他】 地区対抗は大経大、高専は仙台高専・名取、クラブはタマリバが優勝 第61回地区対抗大会は、大経大が42−19で愛知工大を破って初優勝、第41回高専大会は宮城高専・名取(旧宮城工専)が24−5で奈良工専に勝ち4年ぶり10回目の優勝、第18回クラブ選手権はタマリバクラブが24−22で北海道バーバーリアンズに劇的な逆転勝ちで2年ぶり8回目の優勝を果たした。/高校選抜大会は東福岡高、花園は東福岡と桐蔭学園が引き分け双方優勝 第11回高校選抜大会は東福岡が31−24で大阪朝鮮を下し連覇、第90回高校大会は東福岡(2年連続3回目)と桐蔭学園(初優勝)が歴史に残る激闘のすえ31−31で引き分けた。/国体は成年が三重、少年は福岡が優勝 第65回千葉国体は市原市で行われ、成人の部は三重県(全三重)が54−17で東京都(全東京)に勝って優勝、少年の部は福岡県(全福岡)が20−19で大阪府(全大阪)を破り優勝を果たした。
【セブンズ】 11月に中国・広州で行われた第16回アジア競技大会で、セブンズ日本代表は決勝で香港を28−21と下し、ドーハの第15回大会に続き連覇を遂げた。
【女子】 女子日本代表は8月にイングランドへ強化遠征(1勝1敗)を行った。/4月に女子香港代表が来日した(2敗)。
【国際】 高校代表海外遠征 3月に第36回高校日本代表のスコットランド・ウエールズ遠征(2勝2敗)を行った。