美馬市立図書館/美馬の記憶 デジタルアーカイブ
みま歴史散歩

美馬町(みまちょう)寺町(てらまち)コース

願勝寺(がんしょうじ)安楽寺(あんらくじ)林照寺(りんしょうじ)西教寺(さいきょうじ)の4カ寺が()(なら)地域(ちいき) 美馬町(みまちょう)寺町(てらまち)」を散策(さんさく)するコースです。寺町は「とくしま88(けい)」に(えら)ばれており、6月の「寺町花しょうぶ祭り」や大晦日(おおみそか)竹灯籠点灯(たけとうろうてんとう)などの年中行事も行われています。また、菊花展(きっかてん)(のう)狂言(きょうげん)鑑賞会(かんしょうかい)開催(かいさい)しているお寺もあります。

発着地点
願勝寺駐車場
距離
約1km
所要時間
約20分※所要時間には、見学に要する時間は含まれていません。

願勝寺(がんしょうじ)

国登録有形文化財(願勝寺山門)

県指定名勝(願勝寺庭園)

願勝寺山門 願勝寺山門 願勝寺 願勝寺 願勝寺 願勝寺 願勝寺 願勝寺

真言宗(しんごんしゅう)御室派(おむろは)大宝(たいほう)(がん)(701)年、福明律師(忌部五十麿(いんべいそまろ))が祖父(そふ)菩提(ぼだい)(とむら)うために維摩寺(ゆいまじ)として建立(こんりゅう)し、のちに福明寺(ふくみょうじ)へと改称(かいしょう)され、その後現在(げんざい)願勝寺(がんしょうじ)へと名称(めいしょう)変更(へんこう)しました。 願勝寺(がんしょうじ)山門】(はしら)彫刻(ちょうこく)がされた(めずら)しい門です。 枯山水(かれさんすい)の庭園】南北朝時代の築造(ちくぞう)とされる四国最古(さいこ)池泉式(ちせんしき)枯山水(かれさんすい)の庭園です。庭園の(たき)の石組みは、(こい)(たき)を登り(りゅう)となる「龍門瀑(りゅうもんばく)」を表しています。 【二代目 臥鶴(がかく)の松】全体の姿が、(つる)()している姿(すがた)()ていることから、仁和寺宮嘉彰親王(にんなじのみやよしあきしんのう)の命名により「臥鶴(がかく)(まつ)」と呼ばれるようになった。初代(しょだい)(まつ)平成(へいせい)5(1993)年に(まつ)くい虫によって()れたため、現在(げんざい)(まつ)境内(けいだい)の南東(すみ)にあった(まつ)植栽(しょくさい)した二代目です。 常夜灯(じょうやとう)前の石】美馬町で白鳳(はくほう)時代に創建(そうけん)された徳島県最古(さいこ)の寺院 立光寺(りゅうこうじ)郡里廃寺(こおざとはいじ))の金堂(こんどう)礎石(そせき)と伝えられています。 美馬郷土博物館(みまきょうどはくぶつかん)徳島県(とくしまけん)最初(さいしょ)博物館(はくぶつかん)として、昭和32(1957)年に願勝寺(がんしょうじ)境内(けいだい)開設(かいせつ)されました。美馬町の、昭和17(1942)年に指定された徳島県(とくしまけん)(はつ)の国指定史跡(しせき)である古墳群(こふんぐん)(だん)塚穴(つかあな)」や、県内最古(けんないさいこ)寺院跡(じいんあと)として昭和51(1976)年に国史跡(しせき)に指定された「郡里廃寺跡(こおざとはいじあと)」からの出土品が展示(てんじ)されています。

林照寺(りんしょうじ)

林照寺 林照寺 林照寺 林照寺 林照寺

浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)寺伝(じでん)によると、永正(えいしょう)17(1520)年に、安楽寺(あんらくじ)第8代住職(じゅうしょく) 願証(がんしょう)の弟、林証(りんしょう)開基(かいき)したといわれています。資料(しりょう)によっては、1673年に創建(そうけん)されたという(せつ)もあります。毎年秋(ごろ)には、半世紀もの歴史(れきし)を持つ菊花展(きっかてん)開催(かいさい)されています。 林照寺(りんしょうじ)山門】昭和39(1964)年建立(こんりゅう)桃山様向唐門(ももやまようむかいからもん)で、なだらかな曲線を持つ門構(もんがま)えが特徴(とくちょう)です。門を入った西側(にしがわ)には銀杏(いちょう)の大木があり、再建された本堂に映えて美しい景観(けいかん)を見せています。 林照寺本堂(りんしょうじほんどう)本堂(ほんどう)は昭和60(1985)年に鉄筋(てっきん)コンクリート(づく)りで再建(さいけん)されました。 (かえる)石像(せきぞう)林照寺(りんしょうじ)南側(みなみがわ)にある(かえる)(ぞう)親蛙(おやがえる)背中(せなか)子蛙(こがえる)(ひき)を合わせて全部で6匹おり、“(むか)える(六蛙(むかえる))”の語呂合(ごろあ)わせになっています。

安楽寺(あんらくじ)

国登録有形文化財(安楽寺本堂・安楽寺書院・安楽寺鐘楼・安楽寺山門)

安楽寺 安楽寺 安楽寺 安楽寺 安楽寺_餓鬼 安楽寺_能舞台影向松

浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)寺伝(じでん)によると、安楽寺(あんらくじ)は平安時代に真如寺(しんにょじ)という天台宗(てんだいしゅう)の寺院でしたが、正元(しょうげん)元(1259)年に千葉(ちば)彦太郎常重(ひこたろうつねしげ)が入寺し、浄土真宗(じょうどしんしゅう)へと改宗(かいしゅう)され安楽寺(あんらくじ)誕生(たんじょう)しました。 【安楽寺山門】「赤門寺(あかもんでら)」と()ばれるほど親しまれている朱塗(しゅぬ)りの重層門(じゅうそうもん)は、県下五大門の一つに数えられています。門の外側(そとがわ)には(おに)内側(うちがわ)には(はす)の花が装飾(そうしょく)され、外は地獄(じごく)、中は極楽(ごくらく)を表しています。 安楽寺(あんらくじ)本堂(ほんどう)本堂(ほんどう)は昭和3(1928)年に再建(さいけん)工事が始まり、昭和13(1938)年に完成(かんせい)しました。本堂(ほんどう)天井(てんじょう)には、住職(じゅうしょく)と親交のある画家 中堀慎治さんが描いた(りゅう)水墨画(すいぼくが)(かか)げられています。 天邪鬼(あまのじゃく)本堂(ほんどう)の屋根を(ささ)える柱を、(えん)の下から持ち上げています。 【安楽寺の能舞台(のうぶたい)平成(へいせい)8(1996)年に誕生(たんじょう)した、安楽寺の客殿(きゃくでん)にある徳島県(とくしまけん)唯一(ゆいいつ)本格的(ほんかくてき)能舞台(のうぶたい)です。(ゆか)を足で()()むと、音が共鳴(きょうめい)する(つく)りになっています。(のう)狂言(きょうげん)鑑賞会(かんしょうかい)が開かれています。

西教寺(さいきょうじ)

国登録有形文化財(西教寺本堂・西教寺経蔵・西教寺山門)

西教寺 西教寺 西教寺 西教寺

浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)慶長(けいちょう)14(1609)年に、安楽寺第10代住職(じゅうしょく) 正宗が息子を連れて隠居(いんきょ)()てたお寺です。安政(あんせい)5(1858)年に建立(こんりゅう)された本堂(ほんどう)向拝(こうはい)には、(りゅう)(とら)彫刻(ちょうこく)されています。 【西教寺山門】天保(てんぽう)14(1843)年建立(こんりゅう)の山門です。薬医門(やくいもん)と呼ばれる形式の門構(もんがま)えで、(てき)()る矢を(ふせ)効果(こうか)があるとして、矢喰門(やくいもん)とも()ばれています。 実生(みしょう)五葉松(ごようまつ)本堂(ほんどう)横には、樹齢(じゅれい)300年といわれている実生(みしょう)五葉松(ごようまつ)が植わっています。