郡里廃寺跡 ・段 の塚穴 コース
①郡里廃寺跡
国指定史跡
郡里廃寺跡 は、白鳳 時代(7世紀後半 から8世紀 初 め)に創建 された徳島県内最古 の寺院跡 として1976(昭和51)年に国史跡 に指定 されています。古くから「立光寺 」跡地 として伝承 されていましたが、国史跡 指定時 に「郡里廃寺 」に改称 されました。これまでの発掘 調査 で、約100メートル四方 の広大 な寺域 と、東側に五重塔 、西側に金堂 を配 する法起寺式 の伽藍 であることが判明 しています。この地方を支配 していた豪族 の氏寺 として建 てられたもので、古代 の美馬の繁栄 を今に伝 えています。 史跡 内には樹齢 700年超 とされる大銀杏 「中山路 のイチョウ」(美馬市指定天然記念物 )があり、その脇 の祠 には親子地蔵 が祀 られています。
②段 の塚穴
国指定史跡
「段 の塚穴 」は、河岸段丘 先端 にある2基 の古墳 の総称 で、1942(昭和17)年10月14日に国の史跡 に指定されました。徳島県 の国指定史跡 第 1号です。どちらも古墳 時代後期(約 1400年前)につくられたもので、約 25メートルの距離 を隔 てて東西に並 んでおり、東の大きい古墳 が「太鼓塚古墳 」、西の小さい方が「棚塚古墳 」と呼 ばれています。 「太鼓塚古墳 」は川向 から青石 を運び、積 み重ねた直径 37メートル・高さ10メートルのドーム型 石室 を持つ墳丘 で、周りに濠 を巡 らせた四国最大 級の円墳 です。 「棚塚古墳 」は「太鼓塚古墳 」に並 んで作られており、直径 20メートル・高さ7メートルの円墳 です。 「太鼓塚古墳 」同様、埋葬施設 として横穴式 石室 を持ちます。玄室 はドーム状 になっており、奥壁 には古墳 の名称 と思われる立派 な石棚 があります。