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お知らせ
長野市吉字山千寺に伝わる銅造観音菩薩立像は、市内で最も古い仏像です。また、長野市松代町清水寺には平安時代に造られた仏像が5体伝えられており、その内木造千手観音菩薩立像、木造観音菩薩立像、木造地蔵菩薩立像は国の重要文化財に指定されています。それらをグラフィックパネルで紹介しています。中央の円筒ケースでは、年に数回テーマを決めての特別公開を行っています。
長野市から上水内郡飯綱町に通じる旧北国街道の田子の北端から、西北に山道を登ったところが山千寺である。この集落の上手に山千寺観音堂がある。山千寺は、戸隠山顕光寺の末寺であったが、明治維新ののち廃滅した。
二像とも清水寺の諸像と共に奈良県から移ったものである。寄せ木造りで彩色はほとんどはげ落ちている。
室町時代(15世紀)、木造漆箔。智拳印を結ぶ金剛界大日如来の姿。一木造りで胴部を内刳りし、宝冠・天冠台・臂釧を共に一木から彫り出し、彫眼にあらわすなど古様な技法で造られる。 圓龍寺(長野市若槻東条)旧蔵。圓龍寺は三登山の麓にあり、近年まで曹洞宗であったが、本来は中条にあった真言宗寺院だったと伝えられる。
清水寺(せいすいじ)は松代から南に入った谷間の奥、六供(ろっく)部落にあり、あまり目立たない真言宗の小寺である。もとは現在地の西南の十二原にあったが、数次の火災後いまの地に移ったと伝えている。現在は耐震耐火の収蔵庫内に、この像をはじめとする平安時代中期の古仏像が安置されている。