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第一編 人物誌
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第二章 全盛期(足利時代より豐臣時代迄)
(九四)空海
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空海
は
眞能
(能阿彌と稱し、鷗齋又は春鷗齋と號した)の小姓で、右京(茶人系傳全集は右近に作る)と稱した。(
南坊
錄)壯年の時、【茶道を能阿彌に學ぶ】
茶湯
を能阿彌に受け、後俗塵を厭ひ、剃髮して堺に居住し、
空海
と稱し、
大林
宗套に參禪した。(茶人系傳全集、茶事談、茶人大系譜)世人
弘法大師
と同名なるを嗤ふたが、
空海
は世には釋迦院、阿彌陀院と名づくるものさへあるに、弘法の名何か苦しからんと答へた。【交友】荒木道陳と親交があり、衣食の資を得、能阿彌から傳へられた
茶湯
を悉く道陳に傳へた。(
堺鑑
下)