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(一五三)宮尾道三

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 【宮尾流】宮尾道三は今春及連の家僕で、堺に來つて上源町(櫛屋町東二丁三丁に當る所をいふ)に住し、今春の歌謠中から新たに一流を謳ひ出し、宮尾流の一派を立てた。又千利休に從ひ、茶湯にも通じた。【道三の女】其女も之を見習ふて、茶具の製作に意を用ひ、新たに發明するところもあつた。女は後利休の室となつたが、短檠の柱の持所の手懸に、燈心を持たせなどして時人に其作意を感ぜしめたといふ。(堺鑑下、全堺詳志卷之下)