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(三一)西向寺

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 西向寺般舟山と號し、【位置】戎之町東四丁字禪通寺筋にあり、淨土宗知恩院末、寺格平僧一等。【沿革】專修寺玄譽永徹の開基に係り、天正九年六月照蓮社寂譽再興、(社寺明細帳、堺鑑中)慶長中遍照寺傳譽牛澤之を重興した。(淨土傳燈總系譜)【本尊】本尊阿彌陀如來は慈覺の上足寬印供奉の作と傳へてゐる。(堺鑑中)【堂舍】本堂、庫裏の外に觀音堂あり、(社寺明細帳)【藥師如來】奉安の藥師如來は、傳春日佛師作、長三三寸の座像で、もと平城天皇の念持佛を永祿年中當寺に遷したものと傳ヘ、(堺鑑中)境内面積二百七十四坪を有してゐる。(社寺明細帳)