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米穀金融

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 開拓使白石と上手稲に入植した開拓使貫属士族のために、用達為替商石川正蔵に米穀利殖をさせている。白石上手稲村民は、開拓使から前渡し給与米を得ていた。石川はそれを他へ廻して増米をはかる。八年一月に扶助米満期後、村民へ十年十二月まで石川が米預かりの積立利殖分として給米の扶助をする。つまり木村が用いた金の代わりに米を用いようとしたのである。しかし実際にどのように処理されたかは不明である(石川家文書)。