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総代、副総代の廃止

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 十一年三月に開拓使の札幌本庁下では、村落の状況が府県と同様になってきたことを理由に、村落の行政組織の改編に取り組んだ。それによると四、五、六の各小区に副戸長を各一員ずつ配置し、各村の総代副総代は一員のみに限ろうとするものであった。しかし一時にそれを遂行すると、「因襲之人気何トナク穏カラザル義」につき、一村に副戸長一員、総代(副総代)一員の設置とされた(市史 第七巻九五二頁)。この結果、琴似村に兵村と併立していた副戸長は一人とされた。だが琴似村では、再度にわたり坪内猪之助の在留を求める請願が出されたが、これは認められなかった(区戸長進退録 道文二四八六)。
 一村一員にもとづき各村の総代副総代の差免が四月に行われ、さらに六月になると総代副総代制も廃止となった。しかしその後も、旧(元)総代などの名称で事務取扱を担当している。