8象山神社 象山記念館

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象山記念館
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象山神社
象山神社
象山神社
象山神社
象山神社楓
象山神社
象山神社高義亭
象山神社高義亭

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象山神社

昭和十三年(一九三八)年創建。松代が生んだ幕末・維新の先覚者佐久間象山を祀る。町のほぼ中央西側に位置し、神社入口に、生誕二百年記念で建立された象山騎像。境内には、象山が使用し、高杉晋作・久坂玄瑞らが訪れた高義亭、京都在住時の家の茶室・煙雨亭、象山筆「望岳賦」「桜の賦」「省けん録」の碑などがある。社殿は総檜材桃山流の三間社流造。福島から招いた大工棟梁荻原亀吉の細やかな彫りも美しい。社殿前のご神木イロハカエデは、初代藩主信之の忠臣鈴木右近の屋敷跡から移植した樹齢三百年以上の古木。泉水路の清らかな流れによって近隣と結ばれた池は四季の彩を移す憩いの空間。神社には、象山にちなみ知恵と学問の神様として多くの参拝者が訪れている。神社の南西隣に象山の屋敷跡(県史跡文化財)、東側には、象山の遺品・遺墨や、象山の事績を紹介する象山記念館がある。国登録無形文化財。

〒381-12 長野市松代竹山町1502

高義亭

 象山神社境内に建つが、もとは松代藩家老望月主水の下屋敷にあった建物。木造二階建ての寄せ棟造りで、屋根は桟瓦葺き。安政元年(一八五四)、吉田松陰密航事件に連座し、国元蟄居を命ぜられた、望月の下屋敷聚遠楼に住んでいた象山は、来客とは高義亭の二階七畳半の間で会い、国論を交わした。木造二階建ての寄せ棟造りで、屋根は桟瓦葺き。明治以後、建物の一部が変更されたが、昭和五十二年、現在地に移築の際、元の構造に復元しされた。

桜賦:万延元年(一八六〇)春、象山五十歳の作。孝明天皇の天覧を賜った名文。桜花の美徳をたたえて憂国の至情をこれに託し、人に知られぬ山の奥に散りゆく桜の花を自分にたとえ、ひそかに勤皇の志を述べている。長野市指定文化財。

望岳賦:天保十二年(一八四一)夏、象山三十一歳の時の作。富士山の気高く優美な姿を讃え、自分の理想と抱負をこれに寄せたもの。