目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第3章 幕府直轄下の箱館
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第3節 箱館における施設経営
箱館東蝦夷地の中心となる
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幕府は、東
蝦夷地
直轄と同時に東
蝦夷地
の
場所請負人
を廃して直捌とし、産物は一手に買上げることとした。このため、全国主要港に
会所
を置き、
用達
を任命して、産物を売捌かせると共に必要品を買集めさせた。運航に要する多くの官船や官雇船は、
高田屋嘉兵衛
を定雇船頭として指揮させている。高田屋は
兵庫
・
大坂
の外に
箱館
を本拠としたので、
箱館
は、東
蝦夷地
の中心として、行政上のみならず経済的にも重要な港となったのである。