[五月]

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一 御用状壱封 赤川村名主中 在方掛
 右の通上山村継送り申候。
   五月三日
 
     覚
一 御用椎茸   八拾五粒
   代四百廿五文
 右は御献上并御配り御用ニ付、御買上被仰付、奉上納
 候。以上
   戌五月十日
    峯尾勘十郎殿
 右の通書上申候。以上
 
一 三浦八蔵様椎茸御用附当村御り申候。以上
   五月十日
 
一 鯡網百弐拾放(ママ)  右の通御調子ニ付奉書上候処、相
 違無御座候。以上
   五月十四日
            御足軽久保金次郎様
            御廻村
 右の通書上奉申上候。
 右の通上山村当村ニは上山(ママ)村ニて書上、尤諸入用割合弐
 百七拾文差出し申候。以上
 
   五月廿日
一 菊池遠江殿 当番下代 右の通即刻継送り
 
   五月廿一日
一 赤川村え御用状壱封
 
     覚
鍛冶村         上山村
 平 蔵  杉 松    三九郎  多 八
 栄 八  重 蔵    熊治郎  定五郎
 市五郎  以上五人   留 弥  左衛四郎 定兵衛
                       七人
 駒の分、村々兼て調書上候通り、詰人足同様明日差出可
 被申候。詰人足の折ニも馬案内の者弐人差添可
 候。尤詰人足共兼帯ニ差出申候。
 右は兼て人足調書上名前の者共、其御城下表詰人足(可脱カ)被
 出候。明後廿三日爰元御差立ニ相成候間、明日中当所
 郷宿え右名前の者共無間違差出可申候。猶又壱ケ
 村限ニ頭分の者申付差出可申候。当所迄村役の者相
 添罷出可申候。
   五月廿一日
               在方掛様出
 
急札を以申進候。然ば此度下湯川村通り野合御小休場出来
候ニ付、御作事より木品取配り人馬左の通り。
  馬弐拾疋 亀田村  馬拾五疋 鍛冶村
  馬拾五疋 上山村  右へ弐疋位壱人宛
右の通り小原様より被仰付候間、朝明六ツニ御作事え為
相詰候様御手配可成候。尤放馬ニ致し候ては時刻間違
ニも可相成候、つなぎ馬ニ致置候様御手配可然哉ニ存
候。右の段急ギ申進候。以上
   五月廿一日
               亀田村名主
 御用向急ギかち村
       上山村 御名主
   五月廿一日
 
 五月廿二日
一 馬六疋 六太郎、三太郎、平七、長左衛門、石五郎、
 与七、右の内馬子平七、三太郎内弐人。
一 御城下行詰人足五人
   六郎悴平蔵代    勘次郎
   三太郎悴栄八代   萬九郎
   平七悴杉松代    幸 吉
   権右衛門悴     市五郎
   重五郎代長左衛門悴 亀 松
右は御城下詰人足の数、村役平蔵附添、町役所ニて同様差
立申候。
 
  五月廿二日
一 増川様詰馬御調子御用ニ付、廿一日夜九ッ時当村御出
 ニ付、則人足弐人差出し、下湯川村差出し継送り申候。
  五月廿一日夜
一 簾拾五まへ(枚) 右は亀田村持御仮家御用ニ付、組頭平蔵
 え箱館御役所ニて被仰渡候ニ付、則差出候。人数六郎、
 三太郎、三四郎、鉄五郎、勘右衛門、平七、覚右衛門、
 八内、重五郎、六三郎、彦七、与七、石五郎、長左衛門、
 平蔵 右の通急ギ申附候て差出候。
   五月廿二日
 
一 亀田村より湯川村柏木野御仮家御用ニ付、家(屋)根石六百
 当村、上山村、赤川村ニて弐百宛被仰付、当所え廿四日
 朝四ツ時迄の刻ノ時、則家石ひるへ(拾イ)、勘右衛門、覚右衛
 門、辰之丈、六右衛門四人え申附、馬拾弐疋ニて附送候。
 則平七、六三郎両人馬申附申候。
   五月廿三日
追翰申進候。然ば只今杉山谷内様御出被成候て被仰候ニ
は明日七重浜の御遣用物取配り人馬廿五疋、無間違三ヶ
村ニて手配致呉候様頼合候間、亀田入用人馬外ニ馬十三疋
差出し可申候。残り拾弐疋鍛次村五疋、上山村七疋御手
配可成候。尤明日家根石取配り役、先刻申候得共、且
亦可申付様被仰付候間、朝五ッ時箱館御作事え相詰候
様御手配可成候。
   五月廿三日       亀田村
                  名 主 所
    鍛次村 上山村名主
 
先達て頼置申候御道具の義、此度相調申度候間、今明日中
ニ早々銭亀澤村御道具掛り所え申遣可申候。右の段今態々
申達置如斯御座候。以上
   戌五月廿四日
                銭亀澤村御道具掛
    志苔村より
    鍛冶村  役人中
     六郎殿
尚々可相成は今日中差出し可申候。
 
     覚
一 御順見様御下向ニ付、銭瓶(亀)澤村御本陣御用ニ付、六郎
 取締、雑具御借揚被仰付、則書役差添、御道具懸相渡候
 品左の通
  銚子 三ツ 鉄瓶 壱組但友蓋付
  吸物膳拾人前 吸物椀拾人前 真鍮懸鉼(カケガマ カ)壱
  高茶台 弐  同茶碗 弐  砂鉢四まへ(枚)  井(丼)二つ
  盃台 壱  小皿弐拾人前  中皿拾壱まへ
  惣輪(宗和膳ノコト)三組  黒八寸四まへ  黒膳椀四拾人前
  てむく(天目カ)弐拾
 右の通相渡し申候。以上
   五月廿五日
 
一 杭 拾五本  桁弐間 六本  サキリ 卅本
 右は御かり上の分、早々御送可下候。
   五月廿五日
               在 方 掛
     役 人 中
     内
一  桁 六本  杭拾五本 名主
   先(サキ)り 拾八本 三太郎
   同  拾弐本     六 郎
 
一 明日柏木野御本陣行人足割合 人足拾人鍛冶村、十三
 人上山村。右の通御廻被下度奉願上候。尤明朝五ッ時
 前に御詰させ被下度(ママ)候様御取計ひ被下度候。以上
   五月廿五日
 
     触 書
一 御巡見様方御供下々至迄往来のもの慮外の儀いたし間
 敷候。且又津軽家人数下々たり共慮外ヶ間敷儀不致、
 縦令先方より非分の儀申懸候共決て争ひ申間敷事。
  但御逗留中女、子共(供)夜分往来可無用、男ニても用事
  無之ものは夜分騒敷往来不致、無余儀用事有
  之ものニても無烑(挑)灯ニて不相成候事。
一 御巡見様方御渡海の節、御着船以前勿論、人足ども麁
 末無之、高声、高笑ひ、雑言等申間敷旨兼て厳敷可
 申付事。
一 御巡見様方御着船の節、浜表え不用のもの差出申間敷
 候。勿論立見等は不相成、別て御通筋の町々は簾をはづ
 し、売物の内、草履、草鞋其外見苦敷品は物影え片付置、
 女は店世に居、男は土間え莚を敷、手ヲつき見候義は不
 苦、小児どもハ騒がせ申間敷事。
  但御通筋の二階は御逗留中雨戸立限可申事。
一 御乗船白神内え〓入、段々大松前澗え間近く相成候節
 見物可致迚(トテ)、浜通り小路々々、或は小高キ坂抔(ナド)え群集致
 し候義堅く停止の事。
一 御通り筋の町々、真中え盛砂致し、水を打、掃除等念
 入候様、家並ニ相触置可申事。
一 御逗留中酒興ニ乗じ、市中を騒がし候もの有レ之〓又は
 喧〓(嘩)口論致し候もの有之候ハヽ其所町役并其外のもの
 共罷出、早速取鎮可申事。
  但夜中町々往来のもの共高声、高笑ひいたし、或は浄
  留理(浄瑠璃)、小唄等は猶更の儀、茶屋家業のもの共は御三方
  様当所御逗留中は家業相休可申、其外家々ニて三味線
  太鼓等堅く無用の事。
一 寺社日々の勤行の儀は御逗留中ニても是迄の通無
 相勤可申候事。
一 葬式の儀は貴賤共夜分物静ニいたし(す)べし。別て御旅宿
 近辺は猶更の儀ニ候。無余儀年忌等ニ相当り候ハヽ人
 々菩提寺えおゐて物静ニ仏事執行可致事。
一 万一出火有之候節は町火消掛りの面々消防方取斗候
 間、御家中家来は不申、町のものニても右掛りの面
 々より申付次第附キ方出精可致、若見物同様の躰ニ相見
 候もの於之は貴賤に不拘急度御沙汰ニ可及事。
  但町々火の用心は第一の儀ニ候間、一町限申合、夜廻
  り等無怠相心得、若挑灯ニて疑敷もの往来致し候ハバ
  篤等(ト)相糺、弥(イヨイヨ)紛敷ニおゐて捕押、町役所え差出可申事。
一 湯屋の儀は別て火の元入念、夕七ッ時限相仕舞、朝湯
 の儀は決て不相成事。
   附 風烈ニ候ハヽ幾日ニても相休可申事。
右の趣被仰付候間、家内のもの共え精々申聞、無等閑
心得候相可申聞候。
   戌五月
 右の通被仰出候間、此段相触候。
   戌五月
 此度別紙の通被仰出候間、早々相触可申候。尤村々お
 ゐて可写取置候。以上
   五月廿二日       在 方 掛
     亀田村より
     下湯川村通
     石崎村迄
     夫より
     上湯川村通
     山附在々
     大野村迄
 
御用有之候間、当方御道具掛所迄早々罷出可申候。以

   五月廿六日     銭亀澤村
                御道具掛所
    鍛次村
     六三郎殿
 今日無遅滞罷出可申候。
 
     覚
一 男人足 拾人  上山村
  同   拾人  鍛次村
   但なた、鎌、鍬為
 右の通り朝五ッ時に爰元相詰候様御手配可下候。尤
 村役差添御遣し可成候。
   五月廿六日     亀田村
                御 小 休 所
    鍛次村
       御役人中
    上山村
 右人足御百性不足ニ付、旅人のものえ手伝人足申附、万
 九郎、長松、兼松、谷森 彦七藤太郎 外、御百性石五郎、作右
 衛門、組頭六三郎差添差出し申候。
   五月廿七日
 
当村御取扱御入用玉子、昨日鍛冶村六三郎ニ申談し置候間、
其村有合の玉子六郎迄差出し可申候。以上
   五月廿七日       銭亀澤村
                御 宿 掛 り
    鍛次村 赤川村 上山村 右役人中
 
一 亀田領柏野御小休所御用ニ付、杭五本、桁三本、先(サキ)り
 六本、右の通急ギ附、則名主所差出し申候。
   五月廿七日